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HOMENEWS第14話|競合と差がつくポジショニング戦略 〜 STP分析とポジショニングマップ〜

第14話|競合と差がつくポジショニング戦略 〜 STP分析とポジショニングマップ〜

BARで学ぶリアルマーケティングとは
▶︎第1話:自己紹介

こんばんは、BAR『月灯り』の叶あかりです♡

今夜のカウンターには、地元で家具の製造販売を手がける社長さんがふらりとご来店。

グラスを片手に、こんな悩みをこぼしたの。

社長:「うちの椅子って、地元の職人技を活かしてるんだけど……“おしゃれなデザイン家具”とも違うし、“機能重視の事務椅子”でもない。
SNSや通販に出しても、なんかピンとこないんだよな」

あかり:「あら、それって“ポジショニング”の話かもしれないわね♡」


社長:「ポジショニング?聞いたことはあるけど、正直ピンと来ないな。」

あかり:「ポジショニングっていうのはね、自社の商品やサービスが“市場の中でどこに立っているか”を考えることなの。
たとえば、“誰に”“何を”“どう伝えるか”を整理して、競合とどう違うのかをはっきりさせるのよ。」

社長:「なるほど…つまり、自分の立ち位置を見えるようにするってことか。」

あかり:「そうそう♡それを考えるのに役立つのが“STP分析”なの。」


STP分析って、ナニ?

社長:「STP分析?なんだかまた難しそうな言葉が出てきたな。」

あかり:「そんなことないのよ♡“STP”って、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの頭文字。順番にやるだけで、自分たちが“誰に”“どう伝えるか”を整理できるの。」

社長:「なるほど、順序を立てて考えるってことか。」

あかり:「そうなの。
まず、“市場をどう分けるか”を考えて(これがセグメンテーション)。
次に、“その中のどの層を狙うか”を決めて(これがターゲティング)。
最後に、“その人たちにどう見せるか”を決めるの(これがポジショニング)なの」

社長:「ふむふむ。つまり、“誰にどう見せるか”をちゃんと整理するってことか。」

あかり:「そういうこと♡STP分析をやると、闇雲な宣伝じゃなくて、“狙いの定まった発信”ができるようになるのよ。」

👉 関連記事:[第10話|ターゲット設定とセグメンテーションの極意]


ポジショニングマップとは?

社長:「でも実際、頭の中だけで整理するのは難しいな。何か見える形にできる方法はないの?」

あかり:「いい質問ね♡“ポジショニングマップ”を使うと、頭の中がすっきりするのよ。」

社長:「マップ?地図みたいなもの?」

あかり:「まさにそう♡縦と横の2本の軸を使って、自社と競合を“市場の地図”みたいに配置していくの。
たとえば、縦軸に“用途や値段”、横軸に“品揃えや方向性”を取ると、
うちの商品が“どのへんに立っているのか”が一目でわかるのよ。」

社長:「へぇ、それは面白いな。」

あかり:「そうやって“他と違う場所”を見つけるのがポジショニングなの。
“誰のための、どんな価値のある商品なのか”を地図で表すと、強みがはっきりしてくるのよ。」


ポジショニングマップの実例

あかり:「じゃあ実際に社長の会社のポジショニングマップを作ってみましょうか。
地図を描くようにつくれば良いの。
縦軸と横軸を決めて、自社と他社を配置していくのよ。」

社長:「具体的に、縦軸と横軸には何を入れれば良いの?」

あかり:「たとえば、縦軸に“デザイン性”、横軸に“利用シーン”を置くと分かりやすいわ。上にいくほど“デザイン性が高い”、右にいくほど“家庭用”。」

社長:「なるほど。うちの椅子は家庭用だから、右側だな。」

あかり:「そうね♡ 他社を少し入れてみるとイメージがはっきりするの。たとえば——」

他社A:オフィスチェア(多機能・価格高め)
他社B:北欧デザインチェア(見た目重視)
自社:木製・家庭用・姿勢サポート重視

あかり:「こう並べてみると、自社の椅子が“家庭用途×姿勢改善×ナチュラルデザイン”っていう独自の位置に立ってるのが分かるでしょ?」

社長:「ほんとだ…。他と比べると、“見た目より機能”でも、“仕事用すぎない”位置にあるんだな。」

あかり:「それこそがポジショニングなの♡『自社の強みをどの軸で伝えるか』を明確にするだけで、発信の方向が変わるのよ。」


社長:「ところで、ポジショニングマップで立ち位置が見えてきたとして、このあとはどうすればいいんだ??」

あかり:「次は“どうやって売るか・伝えるか”を具体的に考える“マーケティングミックス”について解説していくわね。」

社長:「ほう、だんだん課題が解決していきそうだな。」

あかり:「きっと課題解決に役立つ知識よ♡」

それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く『マーケティングの一杯』を。

叶 あかり


✅ まとめ

ポジショニングは、自社の強みや特徴を意識して決めることが重要。


💡FAQ

Q. STP分析ってどんな時に使うの?
A. 新商品を出す時や、今ある商品を“誰にどう売るか”を明確にしたい時に使います。市場の細分化と戦略設計の第一歩です。

Q. ポジショニングマップってどう作るの?
A. 競合と自社を縦軸・横軸で比較し、どの領域に強みを持てるかを見える化します。軸は「価格×品質」など目的に合わせて設定します。


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■ 次回予告|競合と差がつくポジショニング戦略〜マーケティングミックス(4P・4C)〜

宮崎市の家具製造販売店をもとに

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作り方のポイントや活用方法を解説していきます。

次回もお楽しみに。

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=叶 あかり=

会員制BAR『月灯り』6年目/好きな酒は山崎18年・木挽BLUE/
最近の悩みは彼氏の蕎麦打ち粉が制服に付くこと


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