第16話|マーケティング用語集 前編〜基礎・KPI・メディア設計〜

BARで学ぶリアルマーケティングとは
▶︎第1話:自己紹介

こんばんは、BAR『月灯り』の叶あかりです♡
ここまで、いろいろなお客様のお話を聞いていて、
多くのマーケティング用語が出てきて戸惑っている、あなたへ。
ここで一旦休憩して、頭の中を整理してみませんか?
各話に出てくる内容で説明しているから、振り返りにぴったりよ♡
1. 基本の考え方
●マーケティング
“売れる技術”ではなく、“売れ続ける仕組み”を設計・運用すること。
・商品(何を?)
・ターゲット(誰に?)
・伝え方(どこで?どんな表現で?)
をお客さま視点で組み合わせ、全体が回る仕組みになるよう整える。
あかり:マーケティングとは、「売り込む」ことじゃない。「相手を深く理解し、必要なタイミングで、必要なものを届けること」。
👉 関連記事:[第2話|マーケティングってナニ?]
●デジタルマーケティング
“売れるしくみをデータで可視化して、何度でもやり直せるゲーム”みたいなもの。
クリック数、購入数、離脱場所まで数字で追うことができ、広告を改善することができるのが特徴。
あかり:「“自分たちが一番届けたいのは、誰?”って決めてみて。相手が明確になれば、広告も、言葉も、媒体も、自然と選べるようになるわよ♡」
👉 関連記事:[第3話|デジタルマーケティングって、ナニ?]
2. 目標づくり
●KGI(最終ゴールの数字)
最終的に到達したい数字の目標。
例:期の売上、申込件数など。まずKGIを1つに絞ると、施策の優先順位と評価が決まり、全員の視線がそろう。
あかり:「“何を・いつまでに・どれくらい”達成すべきか目標を決めてみて。これを“KGI”って呼ぶのよ」
👉 関連記事:[第5話|KGIってナニ?]
● KPI(KGIを達成するための中間目標)
例えると、KGIは“完成したい姿”、KPIはそこに向かうための“プロセス”。
KGIを因数分解したものがKPIで、逆にKPIから算出できるのがKGI。
あかり:ポイントは、“数字”が入った“具体的”な目標であることよ♡」
👉 関連記事:[第8話| KGIとKPI、動きを生む“設計”になってる?]
● KPIツリー(KGIを達成するための設計図)
KGIとKPIの関係を整理して“どう組み立てるか”を見える化したもの。
KPIは大量に設定しすぎず、KGIにつながる数字だけに絞るのがポイント。
あかり:「KGIから因数分解できないようなKPIはNG。KPIを四則演算することで、KGIが算出できるってことが大切♡」
👉 関連記事:[第8話| KGIとKPI、動きを生む“設計”になってる?]
● SMART
KGIを決めるための5つ(具体的、測れる、実現可能、関連性あり、期限あり)の考え方のこと。
Specific(具体的)、Measurable(測れる)、Achievable(実現可能)、Relevant(目的と関連がある)、Time-bound(期限がある)の項目を抑えてKGIを作ることがポイント。
あかり:「たとえば“売上伸ばしたい!”じゃなくて、“今期中に1店舗あたりの平均客単価を500円アップ”と言うと、具体的だから現場にも分かりやすいでしょ」
👉 関連記事:[第5話|KGIってナニ?]
● PDCA
計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)という改善のサイクルのこと。
“なぜそうなったのか”を掘り下げるところまでがCheck。
Actionは、“その原因に対してどんな一手を打つか”まで落とし込むこと。
あかり:「“本当の原因まで掘り下げたCheckになっているか”、“その原因に合わせた一手が決まっているActionかどうか”は、毎回ちゃんと見直さないとダメ」
👉 関連記事:[第6話|回してるつもりのPDCA──その落とし穴!]
3. 伝え方の土台:トリプルメディア
● トリプルメディア
お客さんとの接点を作るための3つのメディア(情報発信)のこと。
・オウンドメディア:自社で運営するWebサイトやブログ、メルマガ、アプリのこと。
理解を深めてもらうのに有効なメディア。
・ペイドメディア:広告費用を支払って情報発信して、認知を進めるもの。つまり、テレビCMやWeb広告のこと。“知ってもらう入口”として活用するのがペイドメディアの本質。
・アーンドメディア:企業と直接関わりのない第三者が口コミサイトやSNSなどで感想や評価を発信して広がっていくメディアのこと。
企業が直接操作できないぶん、信頼の証になる。
あかり「オウンドは“土台”、ペイドは“呼びかけ”、アーンドは“反響”。
全部バラバラじゃなくて、“一つの物語”として設計するのが大切ね」
👉 関連記事:[第7話|トリプルメディアを使っても、伝わらない理由]
4.FAQ
Q. KGIとKPIの違いは?
A. KGIは最終ゴール、KPIはそこへ向かう途中の目印。KGI=「売上◯円」、KPI=「問い合わせ◯件」など。
Q. SMARTはどう書けばいい?
A. 「誰が・いつまでに・何を・どれだけ・どの指標で」を一文に。
例:「営業Aが今月末までに問い合わせを10→15件(フォーム送信)にする」。
Q. PDCAで“D”の後に止まります…
A. “C”の段階で「次に変えること」を1行で決めてから“Act”へ。毎週1つだけ改善すると回りやすいです。
Q. オウンドでまずやることは?
A. 既存ページのタイトル・見出し・alt・内部リンクを整備。検索で見つかる言葉を見出しに入れる。
前編はここまで。
それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く『マーケティングの一杯』を。
叶 あかり
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■ 次回予告|マーケティング用語集 後編〜STP・CJM・ブランド・4P/4C〜
第17話は、BAR『月灯り』のカウンターで語られる、「ペルソナ」「カスタマージャーニー」など、マーケティングの“現場で役立つ”言葉を整理する“用語集・後編”。
お客さまの見方、体験の流れ、ブランドが育つ仕組み——
一つひとつは聞いたことがあっても、
“どうつながるのか”がわかりにくい専門用語を、丁寧に紐解いていきます。
次回もお楽しみに。
架空のBAR「月灯り」で働くバーテンダー叶あかりが
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=叶 あかり=
会員制BAR『月灯り』6年目/好きな酒は山崎18年・木挽BLUE/
最近の悩みは彼氏の蕎麦打ち粉が制服に付くこと

