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AIO対策
AIO広告とは?AI Overviewsで変わる検索広告の仕組みと最適化の対策を解説

目次|
① AIO広告とは?言葉が指す2つの意味を整理する
② 従来の検索広告とAIO広告は何が違うのか|配信ロジックの変化
③ AI検索で広告はどこに表示されるのか|掲載面と日本での提供状況
④ AIO広告が広告主にもたらす影響|クリックと成果の見え方
⑤ AI最大化設定(AI Max)とは?押さえておきたい3つの機能
⑥ AIO広告に備えて今すぐできる5つの準備
⑦ AIO広告でよくある失敗と改善策|AIに任せる範囲の決め方
まとめ
FAQ
「検索結果の一番上にAIの回答が出るようになって、広告の見え方はどう変わるのか」
——2026年に入り、広告運用の担当者からこうした疑問を聞く機会が増えました。GoogleのAIによる概要(AI Overviews)やAIモードが普及し、ユーザーが検索結果を見る場所そのものが動きつつあります。
AIO広告とは、AI検索の画面に表示される広告と、AIによって最適化される広告配信の仕組みをまとめて指す呼び方です。正式な広告メニューの名前ではありません。ただ、従来のキーワード単位の運用とは前提が変わるため、区別する言葉として使われるようになりました。
この記事では、AIO広告という言葉が指しているものを整理したうえで、従来の検索広告との配信ロジックの違い、広告が表示される掲載面と日本での提供状況、広告主が受ける影響、Google広告のAI最大化設定(AI Max)の中身、今すぐできる準備までを順に解説します。何から手をつけるべきか判断がつかない方は、ぜひご覧ください。

① AIO広告とは?言葉が指す2つの意味を整理する
「AIO広告」は正式な広告メニュー名ではない
まず前提を確認しておきましょう。AIO広告は、Googleが公式に用意している広告の種類ではありません。実際には、次の2つの意味で使われています。
1. AI検索の面に表示される広告:AIによる概要やAIモードといった、生成AIが回答を提示する画面に掲載される広告
2. AIが最適化する広告配信:AIO(AI Optimization=AI最適化)の考え方を広告運用に適用し、配信対象や広告文の生成をAIに委ねる仕組み
どちらの意味で使われているかは文脈で判断する必要があります。とはいえ、この2つは無関係ではありません。というのも、AI検索画面へ広告を届ける仕組み自体が、AIによる自動最適化を前提に設計されているからです。そのため本記事では、両方をあわせて扱います。
この言葉が注目を集めているのは、AI検索の普及にあわせて広告の仕組みまで同時に動き始めたからでしょう。
オーガニックの「AIO対策」との違い
紛らわしいのが、検索エンジン最適化の文脈で使われるAIO対策との違いです。こちらはAIの回答に自社が引用される状態をつくる取り組みで、広告費をかけずに露出を獲得する施策を指します。一方でAIO広告は、費用を支払って掲載枠を獲得する領域です。
比較の観点 | AIO対策(オーガニック) | AIO広告(ペイド) |
|---|---|---|
目的 | AIの回答に引用・言及される | AI検索の面に広告を掲載する |
コスト | 制作・改善の工数 | 広告費(クリック課金など) |
成果までの時間 | 数か月単位 | 配信開始から比較的短期 |
主な打ち手 | コンテンツと構造の改善 | 入札・アセット・計測の設計 |
掲載の確実性 | 保証されない | 予算と審査の範囲で確保できる |
両者は競合するものではなく、むしろ補完し合う関係にあります。というのも、AIが広告文や遷移先を組み立てる材料になるのは、自社サイトのページそのものだからです。オーガニック側の整備が、そのまま広告の質にも効いてきます。
つまり、どちらか一方を選ぶという発想では、web集客全体の効果を取りこぼしかねません。広告で短期の獲得を確保しながら、オーガニックで中長期の資産を積み上げる。この二段構えが、AI時代のデジタルマーケティングにおける基本になるでしょう。
なお、AIO・LLMO・GEOといった用語の使い分けは第7回で、オーガニック側の実践方法は第8回で詳しく整理しました。
関連記事:[第7回|AIOとLLMOの違いとは?]/[第8回|AI検索対策とは?]
② 従来の検索広告とAIO広告は何が違うのか|配信ロジックの変化
指定するものが「キーワード」から「素材と方向性」へ
従来のリスティング広告では、広告主が登録したキーワードとマッチタイプによって、どの検索語句に広告を出すかが決まりました。広告文もあらかじめ入稿したものが使われ、配信対象は広告主が管理する範囲に収まっていたのです。
AI化した検索広告では、この前提が崩れました。登録キーワードは起点にすぎず、AIが検索の意図(インテント)を解釈して、関連性の高い検索語句まで配信対象を広げます。さらに、広告文もランディングページや既存アセットのテキストをもとに、その場でカスタマイズされる場合があるでしょう。
つまり広告主の役割は、配信先を細かく指定する仕事から、AIに渡す素材と、越えてはいけない境界を設計する仕事へ移りつつあります。
比較して整理する
比較の観点 | 従来の検索広告 | AIO広告 |
|---|---|---|
配信の起点 | 登録キーワードとマッチタイプ | 検索意図の解釈による拡張 |
広告文 | 入稿したアセットの組み合わせ | 生成AIによるカスタマイズを含む |
遷移先 | 指定した最終ページURL | サイト内の関連性が高いURLへ拡張 |
広告主の主な仕事 | キーワードと入札の調整 | 素材の用意と除外設定の設計 |
検索語句レポート | 単語の組み合わせが中心 | 会話に近い長い質問文が増える |
成果の見方 | キーワード単位で判断 | キャンペーン全体の獲得効率で判断 |
とくに見落とせないのが、最後の2行です。検索語句が会話文に寄ると、キーワード単位で良し悪しを判断する従来の分析手法は精度が落ちます。そのため、評価の単位を引き上げ、キャンペーンや広告グループ全体の獲得効率で見る運用へ切り替えなければなりません。
検索語句(クエリ)の形そのものが変わる
従来の検索で入力されていたのは、単語の組み合わせでした。だからこそ、完全一致や部分一致といったマッチタイプを使い分けることで、拾いたい語句を特定できたのです。
しかしAI検索では、「宮崎で動画制作も頼めるweb広告の会社は?」のような、会話に近いクエリが増えます。同じ意図の質問でも言い回しは人それぞれで、事前に登録したキーワードとの一致だけでは捉えにくくなるわけです。
配信の判断をAIに委ねる設計が広がっているのも、この変化に対応するためでしょう。ただし、どこまで委ねるかを決めるのは広告主の仕事だという点は変わりません。
③ AI検索で広告はどこに表示されるのか|掲載面と日本での提供状況
掲載される場所は大きく3つ
AI検索の画面で広告が現れる位置は、以下の3つに整理できます。
掲載面 | 表示されるもの | 日本での提供状況(2026年9月時点) |
|---|---|---|
AIによる概要の上下 | 従来どおりの検索広告・ショッピング広告 | 提供済み |
AIによる概要の回答内 | AIの答えの文中や直下に差し込まれる広告 | 未提供(米国などで先行) |
AIモードの回答内 | 会話の流れに沿って提示される広告 | 未提供(米国などで先行) |
つまり、日本の広告主がいま実際に触れているのは1つ目だけです。残る2つは、掲載面としてまだ開いていません。
なお、AIによる概要は英語表記で ai overviews と書かれ、記事によっては頭文字を取って「aio」と略されます。本記事のテーマである「aio広告」という言い方も、もとをたどればここから生まれた表現です。
日本での提供状況(2026年9月時点)
2026年9月時点で、AIによる概要の回答内やAIモード内への広告掲載は、日本語環境で本格提供に至っていません。ただし、AIによる概要そのものは2024年から日本でも表示されており、AIモードも一般提供が始まっています。表示面が整った以上、広告の展開が続くと見るのが自然でしょう。
現在の掲載状況は、自分の目で把握しておくと安心です。自社の主要なキーワードで実際に検索し、どの位置に広告が出ているかを月に一度ほど確認してみてください。画面の変化に気づける状態をつくっておくと、対応の遅れを防げます。
ここで重要なのは、掲載面が広がっても、広告主が新しいキャンペーンを作り直す必要はないという点です。既存の検索キャンペーンやP-MAX(Performance Max)の配信先が広がる形で提供されるため、いま運用しているアカウントの状態が、そのまま新しい面へ持ち込まれます。
だからこそ「日本で始まってから考える」という進め方では間に合いません。開始時点のアカウントの整備状況が、そのまま初期の成果を左右するからです。なお、提供状況は今後変わる可能性が高いため、実際の配信面と対応状況は、Google広告の公式ヘルプで最新の情報を確認してください。
④ AIO広告が広告主にもたらす影響|クリックと成果の見え方
検索全体のクリックが減っても、広告枠は残る
AI検索が普及すると、ユーザーが回答だけを読んで検索を終えるゼロクリックの状態が増えます。ユーザーの行動そのものが変わり、情報収集の段階でAIの回答を利用する人が増えているためです。オーガニック側の流入が受ける影響については第8回で解説しました。一方、広告枠はAIの回答と並んで表示され続けます。つまり、検索面全体でクリックの総量が減る局面でも、広告の相対的な役割はむしろ大きくなる可能性があるのです。
とはいえ、これは広告費を増やせば解決するという話ではありません。配信の精度がAIに委ねられる分、渡す材料の質が成果を左右する構造に変わります。
「表示回数が増えてCTRが下がる」現象への向き合い方
配信面が広がると、表示回数(インプレッション)は増えます。しかし、増えた表示のすべてが購買意欲の高いユーザーとは限りません。その結果、CTR(クリック率)は下がって見えるでしょう。
ここでCTRの低下だけを見て配信を止めてしまうと、判断を誤ります。確認すべきなのは、コンバージョン数と獲得単価が悪化しているかどうかです。表示が増えた分だけクリック率が薄まっているだけなら、事業としての成果は損なわれていません。
判断を誤らないために、以下の指標をセットで確認しましょう。
● 表示回数:配信面が拡大しているかどうか
● CTR(クリック率):表示に対してクリックが取れているか
● コンバージョン数と獲得単価:事業の成果につながっているか
● 検索語句レポート:どんなクエリで表示されているか
● AI検索面を経由した流入:新しい面からアクセスが発生しているか
このうち最も重視すべきなのは、3つ目でしょう。というのも、広告の目的は表示でもクリックでもなく、商品やサービスの購入・問い合わせにあるからです。
変更した直後の数字で判断しない
広告の運用で見落とされやすいのが、AIの学習にかかる時間です。設定を変えた直後は、配信量も獲得単価もまだ揺れています。ここで数字が悪いからと頻繁に触り直すと、学習がそのたびに振り出しへ戻ってしまうでしょう。変更したら一定期間は動かさず、影響を見極めてから次の手を打ってください。
判断を焦らせるもうひとつの要因が、母数の小ささです。AI検索面からの流入は、まだ数件の増減で比率が大きく動く規模にとどまります。この点はオーガニック側でも同じ注意が必要になるため、詳しくは第8回をご覧ください。
加えて、AI検索面の広告に関する調査結果は、現時点でまだ数が限られています。海外で報告された数値をそのまま自社に当てはめず、自社アカウントの実績で確かめる姿勢を持ちましょう。
関連記事:[第8回|AI検索対策とは?]
⑤ AI最大化設定(AI Max)とは?押さえておきたい3つの機能
検索キャンペーンをAI前提に切り替える設定
AI Max(検索キャンペーン向けAI最大化設定)は、2025年5月に発表され、2026年4月に正式版へ移行したGoogle広告の機能群です。既存の検索キャンペーンに対して、AIによる拡張をまとめて有効化するための設定と考えるとわかりやすいでしょう。仕組みを正しく理解して活用すれば、運用の手間を抑えながら配信の幅を広げられます。
主要な機能として、次の3つを押さえておきましょう。
機能 | 何をするか | 広告主が用意するもの |
|---|---|---|
検索語句とのマッチング | 登録キーワードを起点に、関連性の高い検索語句へ配信を広げる | 除外キーワード、ブランド設定 |
テキストのカスタマイズ | 広告やランディングページのテキストから、検索語句に合わせた広告コピーを生成する | 正確で情報量のあるページ、既存アセット |
最終ページURLの拡張 | サイト内で最も関連性が高いページへ遷移先を切り替える | 遷移させたいURLの登録・除外 |
3つに共通しているのは、AIが参照する材料がすべて自社の資産だという点です。ページの内容が薄ければ、生成される広告文も薄くなります。逆に、サービスの詳細や料金の考え方、導入の流れまで整理されたサイトなら、AIが組み立てられる表現の幅も広がるでしょう。
ここで差が出るのは、ページに独自の情報がどれだけ載っているかです。自社で集めた一次情報や、実際の導入事例に基づいた説明があるページは、生成される広告文の品質も上がります。逆に一般論だけを並べたページでは、競合と似通った表現にとどまってしまうでしょう。
動的検索広告(DSA)の終了と移行スケジュール
見落とされがちですが、この変化は「使いたい人だけが使う新機能」ではありません。従来のレガシー機能は、順次AI Maxへ統合される方針が示されています。
時期 | 内容 |
|---|---|
2026年4月 | AI Maxが正式版へ移行。手動でのアップグレードが可能に |
2026年9月 | 自動作成アセット・インテントマッチを使うキャンペーンがAI Maxへ自動移行 |
2027年1月 | 新規の動的検索広告(DSA)キャンペーンの作成を終了 |
2027年2月 | 残っているDSAキャンペーンをAI Maxへ自動移行 |
なお、このスケジュールは2026年9月時点で公表されている内容です。DSAの自動移行は当初2026年9月の予定でしたが、2027年2月へ延期された経緯があります。今後も変更される可能性があるため、自社アカウントの対応時期は、必ずGoogle広告の管理画面と公式ヘルプで確認してください。
重要なのは、何もしなければ自動的に切り替わるキャンペーンがあるという事実です。準備のないまま自動移行を迎えると、意図しない検索語句やページへ配信が広がる状況も起こりえます。
⑥ AIO広告に備えて今すぐできる5つの準備
やみくもに設定を変えても成果にはつながりません。そこで、次の順序で進めるのが現実的です。
準備1|アカウントの構造と除外設定を棚卸しする
最初にやるべきは現状の確認です。具体的には、キャンペーンの構成、除外キーワードの一覧、ブランド名を扱うキャンペーンの切り分けを点検します。
配信が拡張される前提に立つと、除外設定の重要性は従来の比ではありません。とくに、指名検索を扱うキャンペーンと一般語のキャンペーンで予算が食い合う状態は、拡張によって悪化しがちです。まずは境界を明確にしておきましょう。
棚卸しで見つかった課題は、一覧にして優先順位を付けておくと扱いやすくなります。関係者が同じ認識を持てるだけでも、その後の判断は速くなるはずです。
準備2|サイトとランディングページを整える
⑤で見たとおり、AIは自社のページを材料にして広告文と遷移先を決めます。そのため、放置された古いページや、情報が不足したランディングページ(lp)が残っていると、そこへ配信が広がるおそれもあります。
● 提供内容・対象・導入の流れが明記されているか
● 情報が最新の状態に保たれているか
● 遷移先にしたくないページを除外できているか
● 訪問した人が知りたい順に情報が並び、迷わない体験になっているか
この作業は、オーガニック側のAI検索対策とほぼ重なります。片方だけを進めるより、あわせて取り組むほうが効率的です。webサイト全体の見直しとして、一度にまとめて計画しておくと無駄がありません。
関連記事:[第8回|AI検索対策とは?]
準備3|コンバージョン計測を正確にする
AIの最適化は、渡された成果データを手がかりに進みます。したがって、コンバージョン計測が不正確なアカウントでは、AIの判断そのものが歪んでしまうでしょう。
● 問い合わせ・資料請求・購入といった主要な成果が漏れなく計測されているか
● 重複してカウントされていないか
● 商談化や受注といった事業側のデータを連携できないか
とくに最後の項目は、BtoB商材で効いてきます。フォーム送信をすべて同じ価値として扱うと、質の低いリードばかりが増える方向へ最適化が進みかねません。
管理画面に並ぶ数字と、ビジネスの実感がずれている場合は、計測の設計を疑ってください。直接の売上につながらないコンバージョンばかりを学習させると、最適化の向かう先もずれていきます。
準備4|アセットを増やして表現の幅を確保する
テキストのカスタマイズが働く際も、下敷きになるのは登録済みのアセットです。見出しや説明文の種類が乏しければ、生成される広告文も似通ったものにとどまります。訴求軸の異なる素材を複数用意し、AIが選べる幅を広げてください。
画像や動画のアセットについても同様です。訴求の要素が増えるほど、AIが試せる組み合わせは多くなります。少ない素材のまま自動化だけを強化しても、成果は頭打ちになりやすいでしょう。
準備5|検証の範囲を限定して始める
すべてのキャンペーンを一度に切り替えると、何が効いたのか検証できなくなります。影響の小さいキャンペーンから試し、検索語句レポートで配信の広がり方を確認しながら範囲を広げるほうが安全です。
確認する頻度も決めておきましょう。導入直後は週1回、安定後は月1回といった形で運用に組み込むと、想定外の配信を早い段階で見つけられます。
あわせて、運用の体制も整えてください。誰がレポートを見て、誰が除外を判断するのかが曖昧だと、確認そのものが継続しません。検証のフェーズを抜けたあとも、この分担は残しておくと安全です。
⑦ AIO広告でよくある失敗と改善策|AIに任せる範囲の決め方
AIに委ねる領域と、人が決める領域を分ける
自動化が進むほど、広告運用者の仕事は減るように見えます。しかし実際には、判断の重心が移動しただけです。入札調整や配信先の細かな指定といった作業はAIが引き受け、代わりに人が担うのは、何を成果と定義するか、どこまで配信を許すか、どんな素材を渡すかという上流の設計になります。特に、ブランドとして守りたい表現やトーンは、人があらかじめ言葉にしておくべき領域でしょう。広告文が自動で生成されても、発信の一貫性まで手放してはいけません。
この線引きを曖昧にしたまま自動化を進めると、成果の説明ができない状態に陥ります。逆に、境界を明確にしておけば、AIの判断を活かしながら事業の意図を保てるでしょう。
あわせて、業界の動向を追う習慣も持っておきたいところです。広告プラットフォームの仕様は頻繁に更新され、公式のガイドやリリース情報として告知されます。社内にノウハウを蓄積するなら、こうした情報源を定期的に確認するのが近道です。最新のトレンドをすべて追いかけるより、自社に関係する変更を取りこぼさない体制のほうが役に立ちます。
よくある失敗と改善策
よくある失敗 | 何が問題か | 改善策 |
|---|---|---|
設定を有効にして放置する | 意図しない検索語句やページへ配信が広がる | 検索語句レポートを定期的に確認し、除外を更新する |
CTRの低下だけで配信を止める | 表示が増えた結果である場合を見落とす | コンバージョン数と獲得単価で判断する |
全キャンペーンを一斉に切り替える | どの変更が効いたのか検証できない | 影響の小さい範囲から試し、段階的に広げる |
計測が不十分なまま自動化する | AIに渡す成果データが不正確になる | コンバージョン計測の整備を先に済ませる |
「AIに任せれば成果が上がる」提案を鵜呑みにする | 現時点で結果を保証できる手法は存在しない | 仕組みを説明できるか、検証を続ける姿勢があるかで見極める |
自社だけで抱え込まない選択肢
AIO広告への対応は、広告アカウントの整備だけで完結しません。サイトやLPの改善、計測の設計、アセットの制作まで、必要な領域が広く分かれています。そのため、社内で手が回らない領域があるなら、外部の支援を部分的に組み合わせる進め方も選択肢でしょう。
ただし、この分野は変化が速く、実務の知見にも差が開いています。最新の機能名を並べる相手より、自社の事業構造を踏まえて優先順位を示せる相手を選びましょう。
また、期待する成果と、実際にできることのすり合わせも欠かせません。現時点で結果を保証できる手法は存在しないため、断定的な説明をする相手より、根拠と実績を示せる相手のほうが信頼性は高いといえます。
まとめ
● AIO広告とは、AI検索の面に表示される広告と、AIが最適化する広告配信をあわせて指す呼び方であり、正式な広告メニュー名ではない
● 従来の検索広告がキーワードとマッチタイプで配信先を決めていたのに対し、AIO広告では検索意図の解釈によって配信が拡張され、広告文や遷移先もAIが組み立てる
● 2026年9月時点で、AIの回答内への広告掲載は日本語環境で本格提供に至っていない。ただし既存キャンペーンの配信先が広がる形で提供されるため、いまのアカウントの状態がそのまま持ち込まれる
● AI最大化設定(AI Max)は検索語句とのマッチング・テキストのカスタマイズ・最終ページURLの拡張で構成され、レガシー機能は順次AI Maxへ自動移行される方針が示されている
● 準備の順序は、アカウントの棚卸し→サイトとLPの整備→コンバージョン計測の正確化→アセットの拡充→範囲を限定した検証。すべてを一度に切り替えない
AI検索をめぐる仕様は、これからも変わり続けます。掲載面の名称や設定項目も、数か月単位で更新されていくでしょう。それでも「誰に、何を届けたいのか」を定義するのは人の仕事だという前提は変わりません。ここさえ決まっていれば、新しい機能名が出るたびに振り回されずに済みます。
広告は集客の一部にすぎません。認知から問い合わせまでの流れ全体で設計してこそ、成果に結びつきます。広告単体の改善で終わらせず、マーケティング戦略として全体を組み立てる視点を持ちましょう。
とはいえ、アカウントの棚卸しからサイトの整備、計測の設計までを本業と並行して進めるのは負担の大きい作業です。優先順位を決めるところだけでも第三者と話しておくと、着手までの時間は短くなります。広告運用やサイト改善でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
FAQ
Q1. AIO広告を始めるには、新しいキャンペーンを作る必要がありますか?
原則として不要です。既存の検索キャンペーンやP-MAXの配信先が広がる形で提供されるため、いまのアカウントの整備が準備そのものになります。
Q2. 日本ではいつから配信できますか?
2026年9月時点で、AIの回答内への掲載は日本語環境で本格提供に至っていません。時期は公表されていないため、公式ヘルプで最新の情報をご確認ください。
Q3. AI Maxを有効にすると、広告費は上がりますか?
設定自体に追加費用はかかりません。ただし配信対象が広がるため、予算と除外設定を整えないまま有効にすると消化が早まる場合があります。
Q4. SEOやAIO対策と、どちらを優先すべきですか?
目的が違うため優劣は付けられません。短期の獲得は広告、中長期の資産づくりはオーガニックと役割を分け、並行して進めるのが現実的です。
Q5. 検索語句レポートはどのくらいの頻度で見ればよいですか?
導入直後は週1回、配信が安定してからは月1回を目安にしてください。想定外の検索語句を早く見つけるほど、除外の精度が上がります。
「AI検索にも対応したいけど、結局これって売上につながるの…?」
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