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AIO対策の動画活用方法とは?AIによる概要でYouTubeが最も引用される現状と対策を解説

AIO対策の動画活用方法とは?AIによる概要でYouTubeが最も引用される現状と対策を解説
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目次|

① AIが引用するのは記事だけではない

② Googleが公表した範囲

③ どのAIが動画を引用しているのか|2026年9月の観測

④ なぜ動画が選ばれるのか

⑤ 動画をAIに拾われやすくする5つの準備

⑥ 動画に取り組むか判断する|手を広げる前に確かめること

まとめ

FAQ


「AI検索対策」と聞くと、まず頭に浮かぶのはウェブ記事(テキスト)ではないでしょうか?

本シリーズでも、第7回|AIOとLLMOの違いとは?から第11回|AIに自社を正しく認識させる方法とは?まで、多くはテキストを前提にお話ししてきました。

しかし実は、AIが根拠として示す「出典欄」には動画も多く含まれています。

実際に2026年9月末の国内データでは、Googleの「AIによる概要」で最も引用されたのはYouTubeでした。

一方で、ChatGPTやPerplexityではYouTubeが上位10位外という結果に。
つまり「AIは動画を引用する」と言っても、どのAIかによって状況は大きく異なります。

ただし、「動画を増やせば引用される」という保証はなく、Google公式も動画が優位だとは明言していません。

今回は、公式発表・観測データ・未確認事項を整理しながら解説していきます。

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① AIが引用するのは記事だけではない

出典欄に並ぶのは、記事だけではない

「ブログを毎月更新しているのに、AIで検索しても自社の名前が出てこない……」

そんな疑問を感じたことはないでしょうか。

実際にAIの回答画面で、要約の横や下に並ぶ参照元リンクを見てみてください。
企業サイトやブログ、Q&Aサイト、辞書サイト、そして動画が混ざって表示されています。

つまり現在は、同じ1つの枠を、形式の違うコンテンツ同士が取り合っているのが実情です。

この記事で扱う範囲

まずは言葉の定義を整理しておきましょう。

● AIO(AI Optimization):AIの回答に自社の情報を取り上げてもらうための取り組み(詳しくは第7回を参照)

● AIによる概要(AI Overviews):Google検索の結果ページ上部に表示される、AIがまとめた要約

● AIモード:Google検索の中でAIと対話するように調べられる機能

本記事で扱うのは、このGoogleの2つの機能を中心とした「動画の引用」です。お伝えするのは「AIに拾われやすい状態に整える方法」までで、整えれば引用されるという因果は書きません。


② Googleが公表した範囲

公式が述べている範囲

Googleは検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」で方針を公開しています。
要点は以下3つです。

● AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もない

● 可能な場合は、高品質の画像と動画でテキストのコンテンツをサポートする

● AIの回答に出てくるには、ページがGoogleに登録(インデックス)され、検索結果に説明文(スニペット)が表示される状態である必要がある。ただし、その登録と表示が保証されるわけではない

動画に言及しているのは2番目の記述のみ。
しかも位置づけはテキストを支える補助であって、動画そのものが引用されやすいという主張ではありません。

「動画のほうが引用されやすい」とは述べていない

Googleは、動画を優遇するとも、動画形式を評価軸に加えたとも説明していません。
さらに、AI機能向けの新しい機械可読ファイル(AIに読ませる目的で用意する専用ファイル)も、特別なschema.orgマークアップも不要だと明言しました。
第11回のllms.txtと同じ構図ですね。

ただし、これは従来のSEOで使う構造化データまで不要という意味ではありません。
不要なのはあくまで「AI機能のために新しく用意するもの」で、第7回で解説した通常のマークアップはこれまでどおり有効です。

情報の確度を3段階に分けて扱う

このテーマは、公式見解と業界の観測・推測が混ざって流通しがちです。
次のように切り分けて捉えましょう。

確度

内容

この記事での扱い

公表

AI機能に追加要件はない/画像と動画でテキストを補強する/インデックスと配信は保証されない

前提として受け入れる

観測

日本の「AIによる概要」で引用元の1位はYouTube(2026年9月)

設計に織り込む前提として扱う

未確認

なぜGoogleのAIが動画を多く引用するのか/AIが動画の何を読んでいるのか

断定を避け、仮説として扱う

この3段階は、第10回|AIO時代のリスト型記事とは?でも使った考え方です。どこまでがGoogleの公表で、どこからが推測なのかを分けておけば、観測データだけを根拠に動画へ一気に舵を切ることも、公式が認めていないからと何もしないことも避けられます。


③ どのAIが動画を引用しているのか|2026年9月の観測

2026年9月末時点の日本の引用元

SEOツールのAhrefsが、日本語の質問に対して各AIが引用したサイトのランキングを公開しています。2026年9月29〜30日時点の総合順位は次のとおりです。

順位

サイト

前回(6月版)からの動き

1

ja.wikipedia.org

3位から上昇

2

www.google.com

圏外から復帰

3

note.com

2位から下降

4

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

5位から上昇

5

www.youtube.com

1位から下降

6月版まで総合1位だったYouTubeが5位へ下がりました。これだけを見ると「動画の時代は終わったのでは?」と感じるかもしれません。

総合順位では見落とす|AI別に分けると結論が変わる

ところが、同じデータをAIごとに分解すると、まったく違う景色が見えてきます。

AI

引用元の1位

YouTubeの位置

AIによる概要(Google)

www.youtube.com

1位

AIモード(Google)

www.google.com

2位

ChatGPT

kotobank.jp

TOP10圏外

Perplexity

ja.wikipedia.org

TOP10圏外

Copilot

ja.wikipedia.org

上位の表示範囲外

総合順位で5位に下がったのは、Google以外のAIで引用されにくくなった分が影響した結果です。

つまり、動画に取り組むべきかどうかは「AI全般」で一括りに判断できません。
ターゲットとするユーザーが「Googleで調べる層」か「ChatGPTに相談する層」か。
平均値だけを見ると、正反対の結論を引いてしまいます。

数字を読むときの注意点

比較条件の変更にも注意が必要です。
Ahrefsは2026年7〜8月に分析対象の質問数を大幅に増やしたため(約1,400万件→約3,000万件)、同社も6月版との比較は件数ではなく順位で読むよう案内しています。

海外でも、SEOツールのBrightEdgeによるデータ(2024年5月〜2025年9月)で、Google AI Overviewsの引用元1位はYouTube(引用シェア29.5%)でした。

単月に飛びつかず複数の調査で方向を読む姿勢は、第8回|AI検索対策とは?の効果測定の考え方と同じです。

なおハナビヤメディアでも、3つのAIに同じ質問を投げ、のべ228回分の回答を記録しています。
ただし本記事は公開データだけで構成し、自社の測定結果は載せていません。
こちらは別途まとめてお伝えする予定です。


④ なぜ動画が選ばれるのか

Googleは理由を説明していない

率直にお伝えすると、GoogleのAIが動画を多く引用する理由について、公式な説明はありません(2026年10月時点で確認した範囲)。

「文字起こしを読んでいる」「YouTubeを傘下に持つから優遇している」といった仮説は説得力がありますが、公式に認められた事実ではありません。

一方でヒントもあります。先述のBrightEdgeは、引用の抽出元としてチャプター(章立て)のタイムスタンプ、文字起こし、説明文を挙げ、特にチュートリアル動画(製品やサービスの使い方等を解説する動画)が引用されやすいと分析しました。
しかし、これも第三者の分析にすぎません。

「見た目で判断しないAI」が、なぜ動画を引用するのか

本シリーズでは、第7回で「AIは人間のように見た目で情報を判断できない」、第10回で「AIが読み取れるのは表やリストのテキスト」とお伝えしました。

一見すると、動画が引用されている事実と矛盾するように思えます。

しかし、これらの分析に共通するのは「動画の中身がテキストとして読める状態になっているか」という視点です。

タイトル、説明文、章立て、字幕など、AIが拾っているのは映像そのものというより、動画に付随する「テキスト情報」と考えられます。
テキスト形式で読める状態にしておくという原則は、記事も動画も変わりません。

検索の公式ドキュメントから言えること

AIによる概要の配信基準は非公開ですが、動画が検索結果に表示されるための条件は公開されています。
第8回のとおり、AI機能に表示される前提は②で触れたインデックス登録です。
以下の基本条件を押さえておきましょう。

● 公開ページで動画を掲載し、検索エンジンの読み取りを拒否しない

● ページ内から動画をたどれる状態にする(制作会社に「インデックスされる形か」と確認すれば足ります)

● VideoObject(動画の情報を機械に伝えるための共通の書式。構造化データと呼ばれます)で動画情報を明記する

● 高画質のサムネイル(内容を示す見出し画像)を用意する。これがないとインデックスされない場合がある

● キーモーメント(動画の中の特定の場面へ直接リンクできる仕組み)を用する

ただし、これらはGoogleが「検索結果に動画を出すための条件」として示したものです。AIの出典に選ばれる条件として公表されたわけではありません。

この2つを同じものとして扱うと、公式が言っていない因果を言ったことになります。

それでも、インデックスされていない動画はAIが選ぶ候補にすら入りません。
引用を狙う前の準備として、やっておく価値はあります。


⑤ 動画をAIに拾われやすくする5つの準備

公式ドキュメントの範囲で実践できる、具体的な5つの準備をまとめました。

1|動画を自社サイトのページにも掲載する

YouTubeに投稿して終わりにせず、自社サイトに動画を埋め込んだページを作成しましょう。
本文テキストも添えることで単体でも読めるコンテンツになり、YouTubeと自社ドメイン(自社サイトのアドレス)の両方が候補になります。
第11回の「重要な情報をテキストで提示する」という原則は、動画ページでも同じです。

2|字幕と文字起こしを用意する

自動生成の字幕は固有名詞や専門用語で誤変換が起きやすいため、手作業での修正や原稿の事前作成がおすすめです。
事前に準備した原稿は、動画ページの本文テキストにも流用できます。

3|1本1トピックに絞る

テーマを詰め込みすぎず、「投稿の頻度はどう決めるか」のように具体化しましょう。
第10回で解説した「何に答えるコンテンツかを明確にする」という原則は、形式が変わっても同じです。

4|タイトル・説明文・チャプターを整える

ユーザーが実際に検索で使う言葉をタイトルに含め、説明文には要約と関連する自社ページへのリンクを置いてください。
チャプター(章立て)を設定しておくと、AIが動画内の特定場面を識別しやすくなります。前述のキーモーメントも、この区切りが土台です。

5|記事と動画をセットで運用する

1つのテーマから、記事と動画の両方を作りましょう。
記事を元に動画を撮影しても、動画の音声を文字起こしして記事に起こしてもかまいません。

この方法は、ゼロから2本作るより手間は少なく、AIが参照できる形式は2つに増えます。
ハナビヤメディアが、公開した記事をAIで音声化した動画をYouTubeに置いているのも、同じ考えからです。 


⑥ 動画に取り組むか判断する|手を広げる前に確かめること

まず「ターゲットが使うAI」を特定する

動画施策を進める前に、自社のターゲット層がどのAIを利用しているかを確認しましょう。

自社の状況

動画の優先度

理由

Google検索・AIによる概要からの流入が中心

高め

観測データで引用元1位の形式のため

ChatGPTやPerplexityからのアクセスが多い

低め

同時期の観測でYouTubeがTOP10圏外のため

どちらとも言えない・未計測

計測を優先

判断材料を揃えるのが先決

まだ計測できていない場合は、第8回で触れた流入の確認方法から着手してください。
数か月で傾向が見えてきます。

既存のコンテンツ資産を活用する

ゼロから動画を制作する必要はありません。
社内に眠っている資産を活用するのがスムーズです。

● 公開済みのウェブ記事(解説動画化)

● セミナーや社内勉強会の録画(トピックごとに切り出し)

● 製品・サービスの操作マニュアル(チュートリアルは引用されやすいと分析されている形式)

● 採用説明会やお客様向け説明の資料

継続的な運用と測定の考え方

動画制作は原稿作成・撮影・編集などの工程が発生するため、長期的な運用体制が必要です。
第7回のとおりAI検索への対策は積み上げが前提で、動画も例外ではありません。

月に何本なら続けられるかを決めてから始めましょう。

また、AIに引用されても動画自体が再生されないケースがあるため、成果の測定は以下の指標を組み合わせて判断しましょう。

● 自社サイト内にある動画ページのアクセス数

● 指名検索(自社名やサービス名で検索されること)の推移

● 実際にAIへ質問を投げて出典欄を目視確認する

迷ったら、形式の選び方から相談してください

動画は「やれば効く施策」ではありません。
相手のAI、既にある資産、続けられる体制、測り方。
この4つがそろって初めて投資として成り立ちます。

自社にどの形式が向くかは社内だけだと判断しにくいもの。
迷ったら、現状の整理から一度お声がけください。


まとめ

● AIの出典欄は記事限定ではない。企業サイト・ブログ・Q&A・辞書サイト・動画が1つの表示枠を競い合っている

● AIによって動画の引用傾向は異なる。Googleの「AIによる概要」ではYouTubeが引用1位だが、ChatGPTやPerplexityでは上位圏外

● 「AIは動画を引用する」は、どのAIを指すかで正しさが変わる。総合順位だけを見ると正反対の結論を引く

● Googleは「動画優遇」とは述べていない。ただしAIは動画に付随する「テキスト情報」を読み取っていると考えられるため、テキスト化が重要になる

● 基本設定を確実に整える。自社サイトへの埋め込み、字幕・文字起こしの用意、1本1トピック、チャプター設定、記事とのセット運用


FAQ

Q1. 動画を作れば、AIに引用されるようになりますか?

引用されるとは限りません。
Googleも「動画が有利」とは述べておらず、あくまで検索・AIの候補に入るための土台づくりとして捉えるのが適切です。

Q2. YouTubeに動画をアップロードするだけで十分ですか?

自社サイト内にも動画を埋め込んだページを用意するのが望ましいです。
検索エンジンが公開ページ上で動画を認識できる状態を作ることが推奨されています。

Q3. ChatGPTからのアクセスが多い場合でも、動画制作は必要ですか?

優先度は下がります。
観測データではChatGPTもPerplexityもYouTubeがTOP10圏外のため、まずはテキスト記事やサイト構造の最適化を優先してください。

Q4. 字幕は自動生成のままでも問題ありませんか?

固有名詞や業界用語は誤変換されやすいため、主要なキーワードだけでも手動で修正するか、事前の原稿テキストを活用するのが効果的です。

Q5. 動画施策の成果はどのように確認すればよいですか?

再生数だけでは判断できません。
動画掲載ページのアクセス数、指名検索数の変化、実際のAI回答画面での出典確認を組み合わせます。 


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