第5話|KGIってナニ?成功の秘訣“ビジネスゴール”との関係性!

こんばんは、BAR『月灯り』の叶あかりです♡
この前いらしたのは、地方で飲食店を展開している社長さん。
焼鳥、定食、カフェまで業態も幅広くて、店舗数も4店舗経営中。
でも、SNSは苦手っていうタイプ。
グラスを片手に、社長さんがちょっと困ったような笑顔でおっしゃったの。
「ねぇ、あかりさん。ウチもそろそろ本気で広告とか宣伝を頑張らないとって思ってInstagramとか頑張ってるんだけどさ、
特にバズるわけでもないし、売上が上がったワケでもないし、なんか“うーん”って感じなんだよね」
あかり:「その“うーん”、めちゃくちゃ分かるわ。
SNSに限らず、デジタル広告って“なんとなく”で始めちゃうと、
ぜんっぜん成果出ないのよ」
社長:「痛感してるよ(笑)
うちは“地元で一番入りやすい店”を目指してやってきたんだけど、
その“らしさ”が、うまく発信できてない気もしてさ」
あかり:「社長、それすごく大事な気づきね♡
まず考えるべきなのって、
“何を届けるか”じゃなくて、“何のためにやるか”なのよ」
社長:「つまり、目的か」
あかり:「そう!
“ビジネスゴール”を決めるのが先。
たとえば“新規客を増やしたい”のか、“既存客のリピートを増やしたい”のか、
“ブランド力を高めたい”のかで、やることが全然変わってくるのよ」
社長:「うちだと……うーん、コロナの後に客足戻ってきたとはいえ、
客単価がちょっと落ちてるんだよな。
今は“売上アップ”が一番かなぁ」
あかり:「それなら、ビジネスゴールは“売上の回復と増加”ね♡
じゃあ次は、このビジネスゴールを達成するために
“何を・いつまでに・どれくらい”達成すべきか目標を決めてみて。
これを“KGI”って呼ぶのよ」
社長:「また横文字きたな(笑)」
あかり:「ふふ、でも簡単なの。たとえば
“今年度末までに、全店の月商を15%アップさせる”とか。
これが“KGI”=最終的な目標なの」
社長:「なるほど。
数字と期限をハッキリさせるのもポイントっぽいな」

あかり:「そう!
ちなみにKGIを決めるには
“SMARTの法則”っていう考え方があって」
社長:「また横文字?(笑)」
あかり:「今度は覚えやすいわよ。
Specific(具体的)、Measurable(測れる)、Achievable(実現可能)、Relevant(目的と関連がある)、Time-bound(期限がある)
この項目を抑えてKGIを作ることがポイントよ」
社長:「たしかに、目標があいまいだったり測定できないものだったり実現不可能だと
現場にも伝わらんもんな」
あかり:「そうなの。たとえば“売上伸ばしたい!”じゃなくて、
“今期中に1店舗あたりの平均客単価を500円アップ”
とか言われたら、具体的だから現場にも分かりやすいでしょ?」
社長:「わかる!そしたらランチのセット内容とか、注文導線の見直しとか、
いろいろ具体的に案が出せそうだな」
あかり:「まさにそうなの。
KGIがあると、チームの意志も数字も揃ってくるわよ」

社長:「いやー、今日の話、うちの幹部にも聞かせたいな。
SNSの投稿より、まず“最終目標を設定しろ”ってことだね」
あかり:「正解♡ ビジネスゴールを叶えるためのKGIなの。」
社長:「なるほど。勉強になったよ」
あかり:「ふふ。まだまだ役立つ情報はあるけど、それはまた次回♡」
それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く「マーケティングの一杯」を。
叶 あかり
■ 次回予告|改善が起きないPDCAの正体?!
第6話では、PDCAに取り組んでいるのに成果が出ないという、
40年続く製造業の2代目専務が登場。
一見、正しく回っているようでも、実は“Check”と“Action”が形だけになっていた――
叶あかりが、PDCAが空回りしてしまう理由と、
改善につながる「振り返り」と「次の一手」の設計方法へ、そっと導いていきます。
次回もお楽しみに。
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架空のBAR「月灯り」で働くバーテンダー叶あかりが
シェイカー片手に、あなたのビジネスに効く”処方箋”を調合します。
=叶 あかり=
会員制BAR『月灯り』6年目/好きな酒は山崎18年・木挽BLUE/
最近の悩みは彼氏の蕎麦打ち粉が制服に付くこと