第17話|マーケティング用語集 後編〜STP・CJM・ブランド・4P/4C〜

BARで学ぶリアルマーケティングとは
▶︎第1話:自己紹介

こんばんは、BAR『月灯り』の叶あかりです♡
今夜は、前回の用語集から一歩進んで、少し実務寄りのマーケティング用語をまとめてみたの。
横文字ばかりでモヤっとしがちな言葉も、一度ここで意味をそろえておきましょ。
聞き慣れない単語も、ひとつずつゆっくり整理していくから、安心してついてきてね♡
■ 目次
1.お客さまの見方
●セグメンテーション
市場を複数の切り口でグループに分けること。
ターゲットを分けるときは、主に以下の4つの視点がポイント。
地理的変数、人口動態変数、心理的変数、行動変数
あかり:「全体のお客さんをいくつかのまとまりに分けることで、どのグループに注力すべきかが見えてくるの」
👉 関連記事:[第10話|ターゲット設定とセグメンテーションの極意]

●ターゲティング(4R)
ターゲティングの有効性を確認するための4つの指標。
Rank(優先順位)、Realistic(規模の有効性)、Reach(到達可能性)、Response(測定可能性)
効果を最大限に発揮するためにも、この4Rを満たすことが重要。
あかり:「4Rを意識すると、ターゲティングの精度がぐっと上がるのよ」
👉 関連記事:[第10話|ターゲット設定とセグメンテーションの極意]
●ペルソナ
ターゲットグループの中にいる“代表的な一人”の顔を具体的に思い描くこと。
ユーザーの情報収集 → “この人ならこう考えそう”“この瞬間に動きそう”という、 “顔の見える一人”を描き出していく。
あかり:「日常の行動まで想像できると、言葉の届け方が変わってくるわよ。それがペルソナづくりってことなの♡」
👉関連記事:[第11話|広告が届かない理由は“ペルソナ不在”──その商品、誰に届けますか?]
2.体験の流れ
●カスタマージャーニーマップ(CJM)
“お客さんがどう動いていくか”の流れのこと。
ユーザーが商品やサービスを認知してから、興味・関心を持ち、比較・検討を経て、購入という目的に至るまでの一連の行動を指す。
あかり:「大事なのは“想像”だけじゃなく、インタビューやアンケートみたいに客観的な情報を優先することなの」
👉関連記事:[第12話|カスタマージャーニーとは?〜顧客行動を見える化するマップ活用法〜前編]
👉関連記事:[第13話|カスタマージャーニーとは?〜顧客行動を見える化するマップ活用法〜後編]

3.ブランドの育て方
●ブランディング
自社のブランドを確立するための活動のこと。
『どこが特別なのか』をお客様にしっかり伝えることが重要。その際、他の店や商品と『差別化』され、なおかつ「共感性」や「新しさ」をもって、確立されていることが重要。
あかり:「ブランドはただのサービスや商品じゃなくて、『お客様にとっての価値』が込められているもの」
👉関連記事:[第9話| リピーターが離れる理由は?KPIで見抜くブランドの弱点]
●コモディティ化
他と差がなくなり、どこでも同じようなものを手に入れられる状態のこと。
コモディティ化になってしまうとお客様は自然と価格(安さ)で選ぶため、価格競争につながってしまう。
あかり:「他では味わえない体験や価値を提供していれば、お客様は価格よりもその『体験』にお金を払ってくれるようになるの。」
👉関連記事:[第9話| リピーターが離れる理由は?KPIで見抜くブランドの弱点]
●NPS
すすめたい度(推奨者−批判者)で熱量を見る、ブランディングのKPIの一つ。
『あなたの店をどれくらい他の人におすすめしますか?』って聞いて、その結果を集めることで、ブランドへの共感度を測定することができる。
あかり:「数字だけじゃなく、お客様の心に響く部分がしっかり伝わっているか、それを把握することが大事なの」
👉関連記事:[第9話| リピーターが離れる理由は?KPIで見抜くブランドの弱点]

4.戦略の道具箱
●STP分析
セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの頭文字。
ポジショニング(自分たちが“誰に”“どう伝えるか”)を整理する際に使用する指標。
あかり:「STP分析をやると、闇雲な宣伝じゃなくて、“狙いの定まった発信”ができるようになるのよ。」
👉関連記事:[第14話|競合と差がつくポジショニング戦略 〜 STP分析とポジショニングマップ〜]
●ポジショニングマップ
自社と競合の立ち位置を可視化。
縦と横の2本の軸を使って、自社と競合を“市場の地図”みたいに配置していく。
あかり:「“誰のための、どんな価値のある商品なのか”を地図で表すと、強みがはっきりしてくるのよ。」
👉関連記事:[第14話|競合と差がつくポジショニング戦略 〜 STP分析とポジショニングマップ〜]
●4P
売り手視点の設計図。
“商品・価格・流通・販促”(Product/Price/Place/Promotion)をどう設計するかを考える。
単独ではなく、4Cの目線でも考える必要がある。
あかり:「“届け方”と“届ける相手”が合ってないと、せっかくのポジションも生きないのよ。」
👉関連記事:[第15話|競合と差がつくポジショニング戦略〜マーケティングミックス(4P・4C)〜]
●4C
買い手視点の設計図。
“価値・コスト・利便性・コミュニケーション”(Customer Value/Cost/Convenience/Communication)をお客さんの立場から見て、 “この商品にどんな価値があるのか”“どうすれば選びやすくなるか”を考える。
単独ではなく、4Pの目線でも考える必要がある。
あかり:「4Pと4Cは“鏡の関係”なの。 どちらも揃ってはじめて、伝わる戦略になるのよ。」
👉関連記事:[第15話|競合と差がつくポジショニング戦略〜マーケティングミックス(4P・4C)〜]
FAQ
Q.STPと4P/4Cの関係は?
A. STPは「誰に・どう見せる」、4P/4Cは「どう売る・どう伝える」。順番はSTP→4P/4C。
Q.ポジショニング軸は?
A. 顧客が比較しやすい“違い”を縦横に。自社の強みが伝わる切り方を選ぶ。
ここまで理解できたら初級編は卒業です。
もし疑問に思うことがあれば、この用語集を見返してみて。
それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く『マーケティングの一杯』を。
叶 あかり
「売上を伸ばしたいけど、どこから手をつければ、、」
そんなお悩みをお持ちの方、貴社に最適なマーケティング戦略をご提案します。
小さなご相談からでも、お気軽にどうぞ。
🔻お問い合わせはこちら🔻


■ 次回予告|KPI施策の優先順位と工数設計の基本〜優先順位の軸と工数の考え方〜
第18話では、「KPIは決めたのに、施策の優先順位が決まらない…」
そんな悩みを抱える、宮崎で農産物の加工と卸を営む社長が登場。
限られた人数と時間の中で、どの施策にどれだけ工数と費用をかけるべきなのか。
叶あかりが、KPI達成に向けた施策の「優先順位のつけ方」と、MD・MMで工数を見える化する考え方を、わかりやすくナビゲートします。
架空のBAR「月灯り」で働くバーテンダー叶あかりが
シェイカー片手に、あなたのビジネスに効く”処方箋”を調合します。
=叶 あかり=
会員制BAR『月灯り』6年目/好きな酒は山崎18年・木挽BLUE/
最近の悩みは彼氏の蕎麦打ち粉が制服に付くこと

