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第25話|検索エンジンとSEOの仕組みを完全解説|クローリング・インデックス・ランキングと内部対策の基本

第25話|検索エンジンとSEOの仕組みを完全解説|クローリング・インデックス・ランキングと内部対策の基本
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こんばんは、今日もマーケティングの考え方を一緒に整理していきましょう。

今回のテーマは、「検索エンジンの仕組みとSEO(検索エンジン最適化)の基礎整理」と、成果を左右する「内部対策(構造・設定)の考え方」を軸に、

“ユーザーに情報を「簡単に」「スピーディに」「正確に」届け、検索結果で選ばれ、読まれ、行動してもらう”ためのポイントを解説していきます。


👉 関連記事:[第2話|マーケティングってナニ?
※ 本記事は「マーケティングの全体像」を理解している前提で進みます。
もし曖昧な場合は、こちらから先に読むと全体像が整理できます。


舞台は、宮崎の郊外で複数の事業を展開する地方企業。

業務用機器の販売・保守に加えて、法人向けサービス、サポート契約、採用強化まで視野に入る中で、広告やwebサイト、ブログなどデジタル施策も並行して動き、サイトに求める役割が増えてきている会社です。

「SEOが重要なのは分かるが、情報が多すぎて何を優先すべきか判断できない。
記事も作成しているのにgoogle検索からの流入が増えず、このまま施策を続けてよいのか迷っている」

——そんな社長の悩みから、話は始まります。


社長:「あかりさん、SEOが重要だという話は、いろいろなメディアや資料で見かけるんだけどさ。
AIで記事作成ができる、無料ツールを活用できる、と方法が多すぎて、自社にとって何が正しいのか、正直よく分からないんだよね」

あかり:「社長、その感覚は自然よ。今は“SEOの情報”が多くて、施策の話とツールの話が混ざりやすいの。だからまず、検索エンジンの仕組みと、SEOの意味を、基礎から考えていきましょう」

社長:「頼むよ。まず、SEOとは結局、何なの?」

あかり:「検索エンジン最適化の略よ。Search Engine Optimization。言葉としては難しそうに見えるけど、やっていることは単純で、検索エンジンがウェブサイトの内容を正しく理解できる状態に整えること。ここが出発点なの」

社長:「じゃあ、評価されるためのテクニック、というより……」

あかり:「“好かれるため”より、“正しく伝わるため”に近いわ。googleは、会社の雰囲気や熱量を直接見られないの。見られるのは、サイトの構成、テキスト、タイトル、URL、meta、それからユーザーに役立つ知識がどう整理されているか。だから、仕組みを理解して、正しい順番で対策するのが大事になるのよ」


検索エンジンの目的

社長:「そもそも検索エンジンは、何をしているものなの?検索結果の順番を決めているだけ?」

あかり:「順番を決めるのは“結果として見えている部分”なの。検索エンジンの目的は、ユーザーが求める情報を、簡単に、スピーディに、正確に届けること。必要なページを探して、整理して、並べる。ここは基本的に変わらないわ」

社長:「つまり、ユーザーのための仕組み、ということだね」

あかり:「そうよ。だからSEOは“検索エンジン攻略”じゃなくて、ユーザーと検索エンジンの両方にとって分かりやすいサイトを作る取り組みになるの。ユーザーにとって分かりにくいものは、検索エンジンにとっても理解しにくい可能性が高い。まず、その認識が起点になるわ」

社長:「なるほど」

あかり:「ここから先は、仕組みの話よ。感覚じゃなく、工程の話。検索結果がどう決まるか、三つで整理できるの」


検索結果が決まる3つの工程

あかり:「検索結果を決める仕組みは、大きくこの三つよ。

⚫︎クローリング

⚫︎インデックス

⚫︎ランキング

ここを押さえると、何を改善すべきかが見えてくるの」

社長:「クローリングは、巡回のことだっけ?」

あかり:「ええ。google検索で言うと、クローラーがウェブページを探して回って、情報を収集する工程のことよ。
新規ページを公開しても、更新日を変えても、クロールされなければ検索結果には出ない。だから、まずは検索結果として“発見してもらう”が必要なの」

社長:「発見してもらえないのは、何が原因になるんだ?」

あかり:「いくつかあるわ。例えば、

✔️サイトの構造が複雑だったり、内部リンクが弱かったり、ナビゲーションが分かりにくい。

✔️robots.txtで制限している、noindexが入っている、サイトマップが整っていない。

そういう設定や構築の問題があると、クロールが遅れたり、対象から外れたりするの。
いま出した、robots.txtとかnoindexは、あとで詳しく話すけど、先に噛み砕いておくわね。

⚫︎robots.txtとは
このエリアは入っていい、ここは入らないで”って検索エンジンに伝えるルール

⚫︎noindexとは
このページは検索結果に出さないで”っていう札

どっちも間違って入ると、内容が良くても“見つからない”“表示されない”が起きるの。だから内部対策で必ず確認する必要があるのよ」

社長:「つまり、上位表示以前に、入口で止まってしまうことがあるわけだな」

あかり:「そういうこと。まずは工程の全体像を押さえて、次に“どこで止まっているか”を見にいくの」

社長:「なるほどね。しかし、うちのウェブサイトは、昔作って、あとから継ぎ足してきたから、URLもバラバラかもしれないな…」

あかり:「そういう会社、多いの。だから“記事数を増やしたのに効果がない”とき、内容以前に、クロールとインデックスの段階で止まっている可能性があるのよ」


社長:「それで、インデックスはどういう工程になるの?」

あかり:「収集した情報を、検索エンジンのデータベースに整理して登録する工程よ。ここで“このページは何についての知識を解説しているか”が認識されるの。タイトル、見出し、テキスト、metaタグ、URL、画像のalt、構造化データ。そういう要素が意味を作るのよ」

社長:「文章が良いだけでは足りない、ということか」

あかり:「ええ、足りない場合があるわ。人間なら文脈で理解できることも、検索エンジンは要素として判断するの。たとえばタイトルが曖昧だと、キーワードとページの意味のつながりが弱くなる。

逆に、タイトルと見出しと本文が自然につながっていると、インデックスでの認識が安定するの」

社長:「じゃあ、ランキングは、そこで順位が決まるってこと?」

あかり:「そう。インデックスされたページの中から、検索クエリに対して、どれが一番役立つかを決める工程。ここでアルゴリズムが働くの。関連性だけじゃなくて、質、信頼、ユーザー体験、クリックされやすさ、閲覧時間、モバイル対応、ユーザビリティやUX。さまざまな要因が影響するわ。アップデートやポリシー変更で、傾向が変わる時もあるの」

社長:「つまり、順位の話は最後の最後だな」

あかり:「そうね。ただ、最後の工程に行くには、前の二つを通る必要がある。ここを飛ばして“上位表示の方法”だけ追いかけると、施策が空回りするの」


「AIで作成した記事」は悪か、それとも有効か

社長:「最近、AIで生成して記事を作成する流れがあるよね。あれって有効なのかな?」

あかり:「有効になる場合はあるわ。特に、下書きや構成を作る、抜け漏れをチェックする、改善のヒントを出す。そういう使い方なら、制作の効率も上がるの。
ただし、AIで作った文章をそのまま公開して、どこにでもある説明だけで終わると、効果は出にくいわね」

社長:「効果が出にくいのは、何が理由なんだろう」

あかり:「評価の軸が“AIかどうか”じゃなくて、“ユーザーにとって有益か”“品質が高いか”だからよ。AIの使用そのものが即ペナルティ、みたいな単純な話じゃないけど、ガイドラインでもそこが繰り返し重要だと言われているの」

社長:「品質か…」

あかり:「どこにでもある説明をコピーしたような記事、表面だけを寄せ集めた内容や、独自の内容が薄い文章。そういうものは品質評価が低下しやすいの。AIで作成すると、同じような文章が大量に生まれやすいから、重複が発生しやすい。そこは注意点ね」

社長:「なら、AIは使わない方がいい、という話になるか…」

あかり:「そう断言はしないわ。AIは下書き、構成案、チェック、改善のヒントとして活用できるの。たとえばターゲットを特定するために、よくある質問を集めて整理する。競合の傾向を調査して、どの観点が欠けているかを把握する。レポートの骨子を作る。そういう支援は強い。ただ、最後に必要なのは、人間の判断と、会社としての専門性、現場の事実、オリジナルの例や事例よ」

社長:「現場の情報を入れろ、ということだね」

あかり:「そう。検索エンジンは、誰が書いたか、どういう会社か、どんな経験があるか、信頼できるかも見ている。著者情報や監修の有無、情報源の明示、引用の整備。そういう積み重ねが権威性や信頼性に関係するの。社長の会社の“内”の知見を示すのが強いのよ」


SEO対策の全体像は「内部・外部・コンテンツ」の3つ

社長:「結局、SEO対策はどこを直すのが正解なんだろう」

あかり:「大きく三つよ。内部対策、外部対策、コンテンツSEO。どの解説記事でも出てくるけど、大事なのは“三つを仕組みと結びつけること”なの」

社長:「仕組みと結びつける、か…」

あかり:「さっきの三工程に当てはめると見えやすいわ。内部対策はクローリングとインデックスをスムーズにする土台。外部対策はランキングで信頼の要因になりやすい。コンテンツSEOは検索意図に応える質の高い情報を用意して、関連性と満足度を向上させる取り組みよ」

社長:「順番は、当然ある」

あかり:「まず内部対策。内部が整っていない状態で記事だけ増やしても、効果が弱い。成功事例を見ても、そこは共通しているわ」


内部対策は「検索に伝わる構造」を作る作業

社長:「内部対策は、具体的に何を触るの?」

あかり:「ウェブサイトの構造と、HTMLやmetaの設定を整えることよ。サイト全体の階層が分かりやすいか、ディレクトリ設計が自然か、パンくずリストで現在地が示されているか、URLが意味を持っているか、ページ同士が内部リンクでつながっているか。そういう部分がクロールとインデックスに影響するの」

社長:「パンくずリスト、というのは、あのページの上に出ている道筋のことだね?」

あかり:「そうよ。“ホーム > サービス > ○○”みたいに、いま自分がサイトのどこにいるかを示すもの。ユーザーのための機能に見えるけど、検索エンジンにも大事なの」

社長:「検索エンジンにも、か」

あかり:「ええ。パンくずリストがあると、このページはどのカテゴリに属していて、どんな階層構造の中にあるのかが伝わりやすくなるの。検索エンジンが“このサイトは、こういう情報の整理の仕方をしている”って理解しやすくなるわ」

社長:「ユーザーが迷いにくくなるだけじゃないんだな」

あかり:「そう。ユーザーが迷わない構造は、検索エンジンも迷わない。逆にパンくずリストがなくて、ページ同士の関係が見えないと、評価も分散しやすいの。内部対策って、こういう“道案内”を丁寧に置く作業でもあるわ」


内部対策は「検索に見せ方を伝える」チェックの作業

社長:「現場としては、どこから手をつけるか迷いそうだな…」

あかり:「だから“チェック”が必要になるわ。まずはgoogle search consoleを見るの。クロール状況やインデックス状況が、いまどうなっているかが分かるから」

社長:「横文字ばっかりで少し混乱してきたよ。search consoleとか、robots.txtとか……正直、名前だけで身構えてしまうな」

あかり:「そうよね。でもね、意味が分かると急に怖くなくなるの。まずgoogle search consoleから説明するわね」

社長:「頼むよ」

あかり:「search consoleは、ひと言で言うと、googleから“あなたのウェブサイト、こう見えてるわよ”って教えてもらう画面なの。点数をつける評価表っていうより、いま起きている事実を確認する場所ね。ページがきちんとクロールされているか、インデックスされているか、検索結果に表示される状態か、問題やエラーが出ていないか。そういうものを把握するの」

社長:「こちらが何か操作するというより、現状を把握する資料、ということか」

あかり:「そうなの。内部対策は“直す前に知る”が大前提だから、search consoleを見ないまま改善するのは、地図を見ずに工事するようなものよ」


「入口と評価の行き先」を整える

社長:「分かりやすいな。ではrobots.txtは?」

あかり:「robots.txtは、検索エンジンに対して“ここは見ていい”“ここは入らないで”って伝えるためのルール表よ。立ち入り禁止の札みたいなものね。問題になるのは、昔の設定が残っていて、見せたいページまで止めてしまっているケース。そうなると、どれだけ内容を改善しても、そもそも見に来てもらえないの」

社長:「それは、気づかないまま時間が過ぎそうだ」

あかり:「次はnoindex。これはページごとに“このページは検索結果に出さなくていい”って伝える合図なの。テスト用のページとか、重複した内容とか、あえて出さない方がいいページに使うことはあるわ。でも意図せずnoindexが入っていると、そのページは検索結果に一切表示されなくなる。原因に気づかず“SEOが効かない”って悩む会社、実は多いの」

社長:「見せない設定を、こちらで入れてしまっている可能性があるわけだな」

あかり:「そういうこと。最後がcanonicalよ。少しややこしく見えるけど、考え方はシンプルなの。似たような内容のページが複数あるときに、“このページが本命よ”って検索エンジンに伝える札ね。URLが違うだけで中身がほぼ同じページがあると、検索エンジンはどれを評価すればいいか迷うでしょう?」

社長:「確かに、評価が分散しそうだ」

あかり:「canonicalを正しく設定しておくと、評価が分散せず、ひとつに集まりやすくなるの。逆にここがズレていると、せっかくの内容が割れてしまう。だからsearch consoleで“どう見られているか”を知って、robots.txtやnoindexで“見せ方のルール”を確認して、canonicalで“評価の行き先”を整えるのよ」


内部対策は「会社の伝え方」を構造で示す

社長:「内部対策って派手ではないが、土台としては相当重要だな」

あかり:「そうなの。ここが整うと、ようやく“書いた記事が届く状態”になるわ。だから内部対策が先なのよ」

社長:「内部対策というのは、裏側の話ばかりだと思っていたが……聞いていると、ずいぶん経営寄りの話だな」

あかり:「そう感じてもらえたなら正解よ。内部対策は技術の話に見えるけど、本質は“どういう会社で、何を伝えたいか”を検索エンジンに示す作業なの」

社長:「示す、というのは?」

あかり:「たとえばね、この会社は何の分野の専門性を持っているのか、どの情報が主でどれが詳細なのか、どのページを中心に見てほしいのか。そういう優先順位を、構造で伝えるの」

社長:「なるほど。文章だけでなく、構成そのものがメッセージになるってことか」

あかり:「ええ。だから内部対策が弱いと、検索エンジンは“何のサイトか分からない”状態になるの。内容が悪いわけじゃないのに、評価が高くならないケースの多くは、ここが原因よ。逆に、安定して成功しているサイトは、内部構造がとても素直。新しい記事を追加しても、更新しても、評価が積み上がりやすい。検索エンジンが迷わないからよ」

社長:「内部対策は、最初にやるだけでなく、継続して見直す必要があるわけだな」

あかり:「その通り。更新を重ねると、知らないうちに構造が崩れることもある。だから定期的にsearch consoleを見て、分析して、必要なら修正する。それが内部対策に取り組むってことなの」


コンテンツSEOは「検索意図に答える知識を、分かりやすく届ける」

あかり:「コンテンツSEOって、ただ“記事を書く”じゃなくて、“ユーザーの質問に答える”の。検索クエリの裏にある疑問を理解して、回答を用意する。初心者向けの基礎解説も必要だし、比較、手法、事例紹介、図解、チェックポイント。そういう要素を組み合わせて、知識として使える記事にするの」

社長:「検索意図は、どう把握するの?」

あかり:「この流れね。

⚫︎検索結果の上位ページを調査して、共通して書かれている要素を確認する

⚫︎関連キーワードやサジェストを見る

⚫︎実際の顧客からの質問をリスト化する

⚫︎社内の営業やサポートが受けている相談内容を集める

こんな風に、情報収集がコンテンツの土台になるわ」

社長:「そう言えば、うちには問い合わせ対応のログがあるな」

あかり:「それは強いわ。現場の質問は“生の検索意図”に近いのよ。そこからトピックを作って、章立てして、記事構成を作る。読んだ人が次に何をすればいいかが分かる形にする。そうすると満足度が上がって、結果として評価にもつながりやすいわ」


どの記事を作るかは「戦略」で決まる

社長:「検索意図に答える、という話は腑に落ちた。でも実際には、何から書くかで迷いそう。ブログは無限に制作できてしまうからな」

あかり:「そこは戦略よ。勢いで制作すると、記事の数は増加しても、成果は増加しないわ。ターゲットを特定して、課題に該当するトピックを選定して、最終的にどう行動してほしいかを決める。順番はいつもそこなの」

社長:「行動、というのは問い合わせや資料請求のようなものだね」

あかり:「そう。CVをどう定義するか、ね。たとえばダウンロードが成果なら、記事の中でダウンロード導線を設置する必要があるし、相談が目的なら、相談につながる導線と文章の書き方が要る。記事がいくら良くても、設置が弱いと得られないものがあるわ」

社長:「記事の品質だけでは不十分、ということか」

あかり:「品質は必須よ。ただ品質は中身だけじゃない。導線、メタディスクリプション、メタタグ、タイトル、そして読み手の利便性。これらを総合して評価されるの」

社長:「検索エンジンは、そこまで見るのだな」

あかり:「ええ、見るわ。検索エンジンは、ユーザーの満足を重視する。だからそのために、読まれた後の動きも間接的にシグナルになると言われるの。記事の途中で離脱されると品質評価が下がる可能性もあるし、逆に最後まで読まれて、次のページへ進むと、期待する効果が出やすい」

社長:「じゃあ、記事のテーマはどう決めるのがいいのかな」

あかり:「まず本と現場の両方を見るのよ。書籍で基礎を学ぶのも大事だし、セミナーで最新情報を拾うのもよい。ただ、最終的には自社の顧客が何を求めているか。そこに基づいて、オリジナルの文脈を作るの。情報源をそろえて、引用を整えて、解釈を揃える。それが知識記事の骨格になるわ」

社長:「情報源をそろえる、という言い方は良いな。根拠が見える」

あかり:「根拠が見える記事は強いの。逆に、根拠が薄いと“それらしい”だけで終わる。検索は進化しているから、そういう曖昧さは残りにくいわ」


「上位表示」より先に、まず見るべき数字がある

社長:「効果が出ているかは、何で見るのが良いかな?」

あかり:「目的次第よ。ただ、まずは検索からの流入。それからクリック、閲覧、問い合わせやコンバージョンにどうつながったか。指標を明確にしないと改善できないの」

社長:「順位だけ追うのは危険、ということだね」

あかり:「順位も参考にはなるわ。でも検索クエリは変化するし、アップデートで表示が動くこともある。順位だけで一喜一憂すると施策がぶれるの。大切なのは、ユーザーが求めている情報に対して、自社が価値を出せているか。そこを軸に運用することよ」


計測がないと改善が空回りする

社長:「数字の話が出たから聞くけど、何を計測して、どうレポートにまとめればいいのかな?アクセス解析はどうも担当が苦手でね…」

あかり:「苦手でも、ゼロのままは危険よ。まずGA4で計測するの。そこで流入、滞在、回遊、cvを見て、パフォーマンスを確認する。順位を追う前に、現状の状況を把握するのが先よ」

社長:「計測は難しい印象があるんだよね」

あかり:「最初はそう。でも“見る項目”を決めればいいのよ。検索流入が増加しているか、記事ごとのクリック率が向上しているか、滞在が十分か、ダウンロードが発生しているか。まずはそれだけでいいわ」

社長:「なるほど。見方針を決めるんだな」

あかり:「ええ、方針があると編集も楽になる。毎月、同じ観点でレポートを書けばいい。変化が見えるから、改善の検討もしやすいのよ」

社長:「改善は、具体的に何を行うの?」

あかり:「じゃあ、例を挙げるわね。

⚫︎メタディスクリプションを修正してクリック率を上げる。

⚫︎タイトルと見出しの関係を整えて読みやすさを向上させる。

⚫︎ページ内の導線を見直してcvを増加させる。

⚫︎ページ速度やモバイルのユーザビリティを改善して離脱を減少させる。

こういう実施を積み重ねるの」

社長:「それは、運営の話?」

あかり:「そう。SEOは作って終わりじゃない。運営で成果を出すの。定期的に更新して、状況に応じて反映して、必要なら削除もする。過去の記事が今の検索意図に合っていないなら、統合して正規化するのも大きな効果があるわ」

社長:「統合や正規化は、内部対策の話とも関係する?」

あかり:「もちろん。内部とコンテンツは切れないの。記事が増えるほど、重複が発生しやすいし、ドメインの中で評価が散る。だから整理は必ず必要になるわ」

社長:「なるほどね」

あかり:「ただね、外部対策でもAIでも、怖さの正体は“どこからが違反なのか分からない”って感覚なのよ。だからガイドラインの捉え方だけ、ここで整理しておくわ」


ガイドラインを「怖いもの」にしない

社長:「ガイドラインって、違反が怖い印象が先に立つな」

あかり:「怖がる必要はないわ。ポイントは単純よ。ユーザーにとって役立つかどうか。スパム的な手法を避ける。重複や薄い内容を増やさない。情報源を明示する。過度なキーワード乱用をしない。基本を守れば、無理に怯える必要はないの」

社長:「AIの時代だからこそ、基本が物を言うってことか」

あかり:「そう。2024、2025と流れは速いし、これからも変化は続く。だからこそ基礎を固めて、長期で積み上げる仕組みを作る。それが会社としての取り組みになるの」


「まず最初」にやるべきこと

社長:「話は見えてきた。では、うちの場合、最初に何から入ればいいんだろう?」

あかり:「最初は現状の確認よ。

⚫︎search consoleでクロールとインデックスをチェックする。

⚫︎サイトマップの送信状況を見る。

⚫︎noindexやrobots.txtの設定を確認する。

⚫︎リダイレクトやcanonicalの整合性を見る。

これらで問題があれば、内部対策として優先的に改善するの」

社長:「内部が整ってから、記事を増やす?」

あかり:「そう。内部が整うと記事作成の効果が出やすくなる。コンテンツSEOをやるなら、トピックを整理して記事構成を作って、タイトルと見出しとメタディスクリプションを設定して、ユーザーの疑問に答える。必要なら画像や図解、動画、例や比較も入れる。そうやって知識として使える記事に仕上げるの」

社長:「社内で共有しやすい形だな」

あかり:「社内で共有できる状態にすると運用が続くの。担当が変わっても回る。ここまで来ると、SEOは一回きりの施策じゃなくて、会社の情報発信の仕組みになるわ」


内製か外注か、コンサルティングをどう使うか

社長:「ここまで聞くと、やることが多数あるな。社内だけで実行できるか、少し不安になってきた。コンサルティングを入れるべきか、外注すべきか、費用やコストも気になる」

あかり:「そこも現実的な悩みね。内製のメリットは、現場の情報をすぐ反映できること。スピードも出るし、継続しやすい。一方で、技術や設定が絡むと、時間がかかる。担当が一人だと、通常業務と両立しにくいわ」

社長:「外注のメリットは、専門家の知見だな」

あかり:「そう。専門家やコンサルタントを使うと、戦略の整理が早いし、実施の優先順位も明確になる。ただし、選定を間違えると、費用だけが発生して、成果が出ないケースもある。だから契約前に“何をどこまでやるか”を詳細にすり合わせるの」

社長:「具体的には?」

あかり:「内部対策なら、robots.txtやnoindex、canonical、サイトマップ、リダイレクト、構造化データまで含むのか。コンテンツなら、記事制作だけなのか、編集・リライト・更新まで含めるのか。計測なら、gaの設定やcvの定義、レポート作成まで入るのか。ここを曖昧にすると、後で揉めやすいの」

社長:「料金体系も、見えにくい領域だな」

あかり:「有料のツールやシステムを導入する提案が出ることもある。もちろん有料が悪いわけじゃない。でも“そのために必要か”を判断するの。無料で足りる場合もあるし、逆に大規模なサイトなら有料の方が効率が上がることもある。規模、目的、時点で変わるわ」

社長:「まずは何を基準に検討すべきだろう?」

あかり:「最終的に、社内が運用できる形かどうかよ。コンサルティングは支援であって、丸投げすると知識が残らない。社内に残るように、資料やファイルを共有してもらって、やり方を学ぶ。自分たちで回せる状態を目指すのが、いちばん強いわ」


今夜の整理を、ひとつに束ねると

社長:「今日は、もっと小手先の方法の話になると思っていたよ」

あかり:「小手先は短期で動くこともある。でも長期で見ると、結局は基礎に戻るの。検索エンジンは、ユーザーに情報を簡単に、スピーディに、正確に届ける。その目的のために、クローリング、インデックス、ランキングで検索結果を決めている。だから私たちは、仕組みを理解して、ユーザーにとって役立つ情報を、正しい形で届ける必要があるの」

社長:「SEO対策は、内部対策、外部対策、コンテンツSEOの三つだったな」

あかり:「そう。特に内部対策として、ウェブサイトの構造やHTMLのタグ、metaの最適化を図る。ここが整うと、改善が積み重なって効果が出やすくなる。SEO対策を行うと、検索結果の上位に表示されやすくなるって言われるけど、正確には“正しく届く状態を作ると、上位表示の可能性が高くなる”ってことなのよ」

社長はスマートフォンを手に取り、検索結果の一覧をもう一度眺めた。
さっきまでの焦りの表情ではなく、どこから手をつけるべきかが見え始めた顔になっていた。

社長:「次は、具体的に、うちのサイトのチェック項目を洗い出していくよ」

あかり:「いいわね。内部対策のチェックを“作業”に落として、現場が止まらない順番で整理するの。やることが見えると、迷いが減るわ」

それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く『マーケティングの一杯』を。

叶 あかり


✅まとめ

⚫︎検索エンジンは、ユーザーに情報を「簡単に」「スピーディに」「正確に」提供するための仕組みである。

⚫︎検索結果は「クローリング」「インデックス」「ランキング」の三つの工程で決定される。

⚫︎SEOは検索エンジンを攻略するテクニックではなく、検索エンジンが内容を正しく理解できる状態を整えることである。

⚫︎ユーザーにとって役立つ情報を考え、良質なコンテンツ作成に努めることが重要である。

⚫︎SEO対策を行うと、検索結果の上位に表示されやすくなる。

⚫︎SEO対策のポイントは「内部対策」「外部対策」「コンテンツSEO」である。

⚫︎内部対策では、Webサイトの構造やHTMLのタグを最適化し、クローリングとインデックスが正しく行われる土台を作ることが要となる。


FAQ

Q1. 検索エンジンとは、簡単に言うと何ですか?

検索エンジンとは、ユーザーが入力した言葉に対して、Web上に存在する情報の中から最も役に立ちそうなページを探し出し、順番に並べて表示する仕組みです。企業やサイトを評価することが目的ではなく、ユーザーが知りたい情報にたどり着くための案内役として機能しています。

Q2. SEOを行うと、なぜ検索結果の上位に表示されやすくなるのですか?

SEOを行うことで、検索エンジンがWebサイトの内容を理解しやすくなります。クローリングやインデックスが正しく行われ、検索キーワードとの関連性や情報の有用性が伝わりやすくなるため、結果として検索結果の上位に表示されやすくなります。

Q3. クローリングとインデックスの違いは何ですか?

クローリングは、検索エンジンのロボットがWeb上を巡回してページを見つける工程です。一方、インデックスは、見つけたページの内容を検索エンジンのデータベースに整理して登録する工程を指します。どちらも検索結果に表示されるための前提条件となります。

Q4. SEO対策は記事を書くだけでは不十分なのですか?

A. 不十分です。記事による情報発信はコンテンツSEOの一部に過ぎません。Webサイトの構造やHTMLのタグを整える内部対策、外部からの信頼性を高める外部対策と組み合わせて初めて、SEOは本来の効果を発揮します。

Q5. 内部対策では、具体的に何を見直すべきですか?

A. 内部対策では、Webサイト全体の構造が分かりやすく整理されているか、ページごとの役割が明確か、見出しやHTMLタグが適切に使われているかといった点を見直します。これは検索エンジンだけでなく、ユーザーにとっても使いやすいサイトを作るための基本です。


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