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HOMENEWS第9話|「 リピーターが離れる理由は?KPIで見抜くブランドの弱点」

第9話|「 リピーターが離れる理由は?KPIで見抜くブランドの弱点」

こんばんは、BAR『月灯り』の叶あかりです♡

先日、宮崎市で飲食店を経営している社長さんが、お仕事の帰りにふらりと立ち寄ってくださったの。

「最近、うちの店のリピーターが減ってきてる気がするんだよな。新規のお客さんは来るんだけど、帰り際に『また来ますね』って言われることが減ってるし、常連さんも少なくなってきた。集客を上げていきたいんだけどね。」

あかり:「それ、気になるわね♡ どんな風に感じてるの?」

社長はグラスを手に取り、少し考え込みながら言った。

社長:「味やサービスには自信があるんだけど、何かが足りない気がして…。
他の店と何が違うのかが、うまく伝わっていないのかな?」

あかり:「それは、ブランドの力が伝わっていないからかもしれないわね♡
ブランドって、ただの名前やロゴじゃないのよ。自社のブランドを確立するための活動、それが『ブランディング』。要するに、

『どこが特別なのか』をお客様にしっかり伝えることがとても重要なの。」

社長:「なるほど、それが欠けているのか…。」

あかり:「その通り♡ 

ブランドの強みは、他の店や商品と『差別化』され、なおかつ「共感性」や「新しさ」をもって、確立されていることが大事。

もしその特別感がなければ、どこでも手に入る商品やサービスと競ってしまうことになるの。これを『コモディティ化』と言うのよ。
要は、他と差がなくなり、どこでも同じようなものを手に入れられる状態になってしまうこと。」

社長:「ああ、他と差がないと価格競争につながってしまうなぁ。」

あかり:「その通りよ♡

もし他の店と同じような商品やサービスを提供していたら、お客様は自然と価格(安さ)で選んでしまう。
逆に、あなたのお店が他では味わえない体験や価値を提供していれば、お客様は価格よりもその『体験』にお金を払ってくれるようになるの。」

社長:「なるほど、価格よりも、特別な体験が価値になるってことか。」

あかり:「そうすることで、お店側はコモディティ化から開放され、お客様は自分が求めている価値を感じ取って継続的に通ってくれる。そうすると安定した集客が実現できるようになって、売上も上がるの。」

社長:「ああ、そうか…同じような商品やサービスだったら安さで勝負するしかないもんな。価格競争に巻き込まれたくないなら、特別感を大事にすればいいんだな。」

あかり:「その通りよ♡ 特別な価値を提供することで、強いブランドが育つの。」

社長:「ところで、うちの店が本当にお客様にどれくらい愛されているのか、測る方法ってあるの?」

あかりはにっこりと微笑んで答える。

「ブランディングのKPIとして、実は『NPS®(Net Promoter Score)』
『DWB(Direct Word of Mouth)』っていうものがあるのよ」
 関連記事:「第8話:KGIとKPI 、動きを生む設計になってる?

社長:「NPS®? 聞いたことはあるけど、詳しくは知らないな」

あかり:「NPS®は、お客様に『この店を友人や家族に勧める可能性はどれくらいあるか?』って質問して、その評価をスコアで計るものよ♡ 

簡単に言えば、10点満点で、もし『10』をもらえたら、あなたの店に対する好感度がすごく高いってことよ」

社長:「なるほど。それってどうやって測るんだろ?」

あかり:「お客様に『あなたの店をどれくらい他の人におすすめしますか?』って聞いて、その結果を集めるの。それで、ブランドへの共感がどれくらい深いのかが分かるのよ」

社長:「うちの店が、果たしてそこまでお客様に愛されてるのか、少し不安だな」

あかり:「それがわかるのが、NPS®やDWBのいいところよ♡ さらに、
DWBはお客様がどれだけ自発的にあなたの店を広めているかを測る指標。
お客様がSNSや口コミでどれだけ話題にしてくれているか、そこからもブランドの力が見えてくるのよ」

社長:「なるほど…。お客様が自分の店を“広めたくなる何か”を提供しているのかどうか、それを測ることも大切なんだね」

あかり:「その通りよ♡ 数字だけじゃなく、お客様の心に響く部分がしっかり伝わっているか、それを把握することが、集客にも売上UPにも大事なの」

社長はしばらく沈黙してから、ふっと顔を明るくし、真剣な表情に戻った。

社長:「よし、これからは数字だけじゃなく、お客様の心に届くブランド作りにもっと力を入れないとな」

あかり:「その気づきが、次のステップに進むための第一歩よ♡
ブランドはただのサービスや商品じゃなくて、『お客様にとっての価値』が込められているものだから、きっとあなたの店ももっと魅力的になるわよ」

社長はグラスを手に取り、静かに言った。

「ありがとう、あかりさん。これからは、他の商品やサービスとの差別化を意識してブランドを見直していくよ」

社長の顔がふわっと明るくなった。

それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く『マーケティングの一杯』を。

叶 あかり

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