第8話| KGIとKPI、動きを生む“設計”になってる?

こんばんは、BAR『月灯り』の叶あかりです♡
今夜のカウンターには、日向市で建築設計事務所を営む社長さんがひとり。
最近、ブランドづくりの必要性を感じてWebサイトを整えたりSNSも始めたそうなんだけど——
「KGI(最終目標)の数字を決めるのって、正直難しいんだよね」
※関連記事:「〜第5話:KGIってナニ?〜」
グラスを回しながら、ぽつりとそうこぼしたの。
社長:「一応、うちも“年間新規案件8件”ってKGIは置いてるんだけど。
でも、それをどう日々の行動に落とし込むかってなると……なんか手が止まってて」
あかり:「それ、“完成形”は決まってるけど、
“どう組み上げるかの設計図”がない状態かも♡」
社長:「……設計図?」
あかり:「そう、設計図を考える時に重要なのがKPIなの。」
社長:「ケーピーアイ?」
あかり:「そう。KPIって、KGIを達成するための中間目標みたいなものなの。」

あかり:「例えると、KGIは“完成したい姿”、
KPIはそこに向かうための“プロセス”ってところかな♡
そして、この2つの関係を整理して“どう組み立てるか”を見える形にしたのが、
“KPIツリー”って呼ばれるの」
あかり:「たとえば、“年間売上3億円”がKGIなら、
これを達成するためには“新規顧客と既存顧客それぞれの売上”が必要。
それぞれの売上を達成するには、まず新規顧客では
“新規購入者数20件”が必要——みたいに、“目標の階層”を少しずつ下に分けていくの」

社長:「なるほど、KPIって、“新規購入者数20件”とか、“新規購入者あたりの購入金額500万円”とか
こんな風に設定するのか」
あかり:「そう。ポイントは、“数字”が入った“具体的”な目標であることよ♡」
社長:「でもさ、設定したKPIが、“目標として妥当かどうか”分からないんだよね。
気持ちだけで先走って、到底達成できない目標になってる気がして。」
あかり:「あるあるね♡KPIは、KGIを因数分解することで導けるの。
KGIから因数分解できないようなKPIを設定しがちなんだけど、それはNGよ。
KPIを四則演算することで、KGIが算出できるってことが大切ね♡
社長:「なるほど、計算できる数字じゃなきゃダメなんだね……」
あかり:「うん、その気づきが、きっと数字に“体温”を宿してくれるはず♡」
静かにグラスがコトンと音を立てた。
それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く「マーケティングの一杯」を。
叶 あかり
関連ページ:第5話「KGIってナニ?」
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