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第28話|LPOとは?SEOとの違いから改善のタイミングまで、成果を伸ばす知識と手順を解説

第28話|LPOとは?SEOとの違いから改善のタイミングまで、成果を伸ばす知識と手順を解説

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こんばんは、今日もマーケティングの考え方を一緒に整理していきましょう。

今回のテーマは、「LPO(ランディングページ最適化)」。
検索や広告から来てくれた人が最初に着地するページであるランディングページ(LP)で、
ユーザーが迷わず、離脱せず、次の行動へ進めるように導線を整える。
そのための考え方と実務で進める手順を、一本の線に整えて解説していきます。

👉 関連記事:[第2話|マーケティングってナニ?
※ 本記事は「マーケティングの全体像」を理解している前提で進みます。
もし曖昧な場合は、こちらから先に読むと全体像が整理できます。


舞台は、宮崎市で外壁塗装とリフォームを手がける創業30年前後の地域密着企業。

従業員は20〜30名ほど。戸建ての改修や雨漏り対応、店舗の小規模改装まで、

地元の暮らしを支える仕事で信頼を積み重ねてきました。

目下の課題は、集客の主戦場が「紹介」だけでは回らなくなってきたこと。

競合はWeb広告や比較サイト、SNS発信を強め、見積もり獲得の入口が

「知人の紹介」から、webからの「検索と広告」にじわじわ移っています。

そこで、数ヶ月前からweb広告の運用を本格化したものの、

クリックは取れるのに問い合わせが獲得できない。——

——そんな状況の中で、現場も広告も見てきた立場の

“事業責任者(兼マーケ担当役員)”が改善の糸口を探している、

という背景から話は始まります。

なお、この会社は一般家庭向けだけでなく店舗改装などの案件もあり、

受注単価が大きな仕事ほど「比較」と「不安」が残りやすい、

という業界の特性を抱えていました。


LPOとは何か?

事業責任者:「あかりさん、そもそも“LPO”ってなに?SEOとは何が違うの?」

あかり:「SEOは、検索順位を向上させて“webサイトへの訪問数を増やす”ことを目的に


検索エンジン最適化を行う施策なの。

検索結果での上位表示を目指す点では、


検索意図に関連するコンテンツを整えるのが中心になるわね。一方で

LPOは「LPを改善して、コンバージョン(目的)である

“購入”や“問い合わせ”などのCVR(成約率)/CV数(成果数)を高める施策」なのよ。

つまり、SEOが「来てもらう」ための施策なら、

LPOは「来てもらう」だけで終わらず、次のアクションにつなげるための施策ね」

事業責任者:「なるほど。SEOはwebサイトへの集客に効く施策で、

LPOは成約率に効く施策なんだね」

あかり:「その通り」

事業責任者:「でも、成約率を高めるために改善するのって、何を根拠に直せば良いの?」

あかり:「分からないから、観察して、仮説を立てて、テストするの。

LPOは“推理”と“検証”の仕事。勘で決めると怖い、って言ってたわよね。

怖さを消すための手順があるわ。常に『現状→仮説→検証→学び』で、PDCAサイクルを回すの」


なぜLPOが重要なのか?〜広告の「入口」を整える〜

事業責任者:「広告の出稿を増やすより、先にLPを改善するってこと?」

あかり:「そう、広告を増やすのは最後よ。理由は単純。

広告で連れてきた人が入口で帰っちゃったら、広告費は溶けるから。


広告の世界では、ざっくりこうね。

⚫︎CPA(1件あたりの獲得コスト)=広告費÷CV(成約)数

⚫︎CV(成約)数=クリック数×CVR(成果の割合)

だから、クリック数を増やしてもCVRが低いままなら、CPAは改善しづらい。

逆にCVRが上がれば、同じクリック数でもCVが増えて、CPAが下がる余地が出る」

事業責任者:「つまり、LPを改善してCVRを上げれば、広告の効率が上がるってこと?」

あかり:「そう。だからLPOは“広告の受け皿改善”。


広告運用だけで頭打ちになったとき、次の伸びしろになるのよ。

LPを整えることは、費用対効果の改善にも直結するわ」

事業責任者:「でも、LPを直して、逆にCVRが落ちたら怖いなぁ」

あかり:「ポイントは“場当たり”で直さないこと。

変更点を管理して、テストして、学習を残す。LPOは“運用”なのよ。

つまり、変化を起こすたびに『何が起きたか』を明らかにして、次つながりのある改善にするの」


LPOを改善するタイミング〜合図は3つ〜

事業責任者:「でもLPOって、いつごろ着手するのが正解なんだ?」

あかり:「取り組むタイミングは3つ。これだけ覚えて」


1.集客施策がある程度最適化され、これ以上パフォーマンスを上げにくいとき。

  〜広告側の改善点が減ってきたら、入口(LP)の改善に移る〜

2.流入は十分あるのに、成果が伸びないとき。
〜人は来ているのに申し込みに進まないなら、〝LP”か〝フォーム”で詰まっている証拠。
  ここは直帰率やフォーム到達率の変化に注目すると見つけやすい〜

3.ターゲットや広告クリエイティブを変えるとき。
  〜広告のキャッチコピーとLPの中身がズレた瞬間、離脱は増える。だからセットで直す〜


事業責任者:「ウチ、2つ目と3つ目が同時に来てる……。

最近、最初のキャッチコピーを“雨漏り緊急対応”に寄せたんだ。

でもLPの内容自体は“外壁塗装の総合案内”のまま」

あかり:「それ、入口で期待外れが起きてる典型的なケースね。

LPOは“メッセージの一致”から始めると効くのよ。

ユーザーが求めるものと、LPが伝えているものの『異なる部分』を見つけて整えるの」


LPOの進め方
〜6つのステップを固定して、ユーザーが迷わないようにする〜

あかり:「じゃあまず手順ね。初心者でも、LPOはこの6ステップで回せば大丈夫」

1:KPIと目標を再確認する

2:ユーザー導線を可視化して、各ポイントの数値を洗い出す

3:LPを分析して、問題点を洗い出す

4:仮説を立て、対策を決める

5:施策を実行する

6:効果検証をして、継続的にPDCAを回す

事業責任者:「なるほど。具体的には、各ステップで何をすれば良い?」

あかり:「方法を細かく教えるから参考にして。簡単に見えるけど、順番を守るのが大事よ」


ステップ1:KPIを決める〜CVだけを見ない〜

あかり:「KPIは、最初からCVだけ追うと原因が見えないことがあるの。

だから“途中のKPI”を置くのがポイントよ」

事業責任者:「途中のKPIって?」

あかり:「途中のKPIはこんな項目で設定すると良いわ」

⚫︎ファーストビュー通過率

⚫︎スクロール率

⚫︎CTAクリック率

⚫︎フォーム到達率

⚫︎フォーム完了率

あかり:「これらを確認して、LPとフォームのどこで離脱しているかを分解するの

アクセス解析(GA4など)の設定と測定が整っていれば、ここが数字で追えるわ」

事業責任者:「なるほど。『問い合わせが少ない』原因を、途中で分けながら見ていくのか」

あかり:「そう。分けられた瞬間、改善はできる。分けられないと、雰囲気で直すしかなくなるの」


ステップ2:導線を可視化する〜“LPの問題”と“フォームの問題”を切り分ける〜


あかり:「LPの導線には基本形があるわ。


流入→LP→フォーム→サンクス(送信完了)。ここを数字で見るのよ。

このとき見るのはアクセスの“量”だけじゃなく、行動の“質”。

どこで止まったかを指し示す数字にするの。

たとえば、LPに1000人来たとするわ。


そしてCTA(行動を促すボタン)クリックが150。フォーム送信が30。

こうすると、LP→フォームの転換率が15%、フォーム完了率が20%、最終CVRが3%って出せるの」

事業責任者:「出したら何が分かるんだ?」

あかり:「LPの詰まりはCTAクリック率に出るし、フォームの詰まりは完了率に出る。

LPを改善するべきか、フォームを改善するべきかが先に決まるの。

順番を間違えると遠回りになるのよ」


ステップ3:LPを分析する〜見る場所を固定する〜


事業責任者:「LPを分析する際はGA4だけ見ればいいの?」

あかり:「GA4は“数字”。ヒートマップは“動き”。両方で見ると効果的よ。

見る場所は固定してね。私はLPを、5つのブロックで見直すの。

それぞれのブロックは、ユーザーの心理の順番に沿うのが自然よ」

A)ファーストビュー:“誰の” “何の悩み” を “どう解決するか”が一目で分かるか

B)根拠:実績、事例、資格、保証、口コミなど、信頼材料が適切な位置にあるか(導入事例や成功事例の掲載もココ)

C)比較:他社と比べる軸が提示されているか。価格以外の判断材料があるか

D)不安解除:追加費用、工期、近隣対応、施工中の生活など、不安が解消されているか

E)次の一歩:CTAが迷わない形で配置され、クリックするメリットが明確か(誘導の設計)

事業責任者:「“不安解除”をブロックとして扱うの、面白いね」

あかり:「CVRは、説得することで向上するより、不安が消えて向上することが多いから。

リフォームは特にね。信頼材料のところは、写真だけじゃなく、

工程の説明や動画での紹介があると、印象が変わることもあるわ」


ステップ4:仮説を立てる〜現象ではなく原因で書く〜

あかり:「“ファーストビューで離脱が多い”というのは“現象”。

これに対して、仮説は“原因”を書くの。

例えば、“表示速度が遅い”。あるいは、“訴求が流入キーワードとズレている”。


あるいは、“価格の不安が先に立っている”、など。原因がどれなのかを決めて、一点だけ直すの」

事業責任者:「一点だけだったら取り組めそうだ」

あかり:「そう。“1回の改善で全部を改善する”は幻想。

効果測定の結果データが残るような改善の仕方が一番効果的なの。

しかも、仮説が当たるかどうかは、やってみないと分からない。

だから繰り返し検証して、勝ち筋を見つけていくのよ


ステップ5:改善を実行する〜優先順位は“影響×工数”〜

事業責任者:「改善って、どれからやれば良いの?やんなきゃいけないことが多すぎてさ」

あかり:「優先順位の軸を固定して。影響が大きくて、工数が小さいものから改善するの。

多くの現場で効きやすい順に言うなら、まずはファーストビューとCTA。

次に不安解除。その次にフォームの操作や入力負担の改善。そうすると成果が出やすいわ。

ここでいう“負担”は、“入力が簡単かどうか”という体験の話ね」

事業責任者:「フォームの改善もLPOに入るの?」

あかり:「“入口で成果につなげる”って意味では、LPOに入るわ。

少なくとも、どこで離脱しているかは分解して見てほしいわ。

LPの内容だけ直しても、フォームで離脱してたら意味がないもの」


ステップ6:効果検証〜A/Bテストと運用ルール〜

あかり:「そう、基本は、改善前のLP(A)と改善後のLP(B)を同じ条件でテストして

どちらが良いかを検証するの

ここで言うのは広告素材のテストじゃなく、LP自体のabテストね。

ただし、テストのルールがないと、サイトも検索評価も崩すわ。

URLの出し分けをするときは、検索エンジンに誤解されないやり方を守るの。

テストは必要以上に長くやらない。ユーザーをだまさない。これが基本よ。

ポリシーを守っていないと、結果的にSEOにも悪影響が出る可能性があるからね」


5. 「どこで離脱しているか」を見抜くポイント

事業責任者:「なるほど。ところで、LPの導線を数字で分けて分析するのは分かったんだけど、

数字を見ただけで“何が原因か”は分からないよね」

あかり:「そこが観察。LPOの分析は、数値と文章をつなぐ作業。


詰まりの原因を4種類に分類して考えるのよ。一覧で出すわね。」

事業責任者:「全部、心当たりあるな……」

あかり:「心当たりがあるなら、仮説の材料が揃ってる。例えば、

“理解不足”が心当たりなら、ファーストビューに“対象”と“提供価値”が欠けているの。
 “雨漏りを直して欲しい”と思って来た人に、外壁塗装の話から始めると理解がズレるでしょ。

“不信”の部分で離脱しているなら、実績の出し方が弱い。数字がない・顔がない・工程がないなど。
 『本当にやってる?』っていう不信感が残るわ。

“不安”で詰まってるなら、条件や疑問への説明を伝えてないことが多い。
 『追加費用が出るのはどんな時?』『工事中は何日うるさい?』『近所への挨拶は?』が書かれていない。

“手間”なら、『フォームでの入力必須が多い』
 『入力エラーの際どこがエラーなのか分かりづらい』『スマホで入力しにくい』などがあるわ。」

事業責任者:「“詰まりの分類”を把握すると、改善の精度がアップしそうだな」

あかり:「そう。さらに言うなら、どの層(緊急の人、比較検討の人など)で詰まっているかも合わせて見ると、対策の選択がブレにくいわ」


6. 仮説を量産しない〜LPOは「一発で当てる」より「外して学ぶ」〜

事業責任者:「でも、仮説って、外れたら無駄じゃない?」

あかり:「外れは無駄じゃないわ。無駄なのは“外れの理由を残さないこと”

LPOは外して学ぶゲームなのよ。

仮説は、最低限以下の点を抑えて作成すると良いわ。

⚫︎状況:どこで離脱しているか(例:CTAが押されずに離脱)

⚫︎原因の仮説:なぜ離脱しているのか(理解不足or不信or不安or手間負担)

⚫︎検証:何を変えて、何の数字で結果を見るか(クリック率・到達率・完了率)

事業責任者:「検証の“見る指標”まで書くのがポイントだね」

あかり:「そう。指標まで書けた仮説は、行動に落ちる。

でも指標がない仮説は、ただの当てずっぽうよ。

“当てずっぽう”を防ぎ、学びを継続させるのが目的なの」


7. A/Bテストの設計〜「小さく」「速く」「同条件で」〜

事業責任者:「A/Bテストって、どこまで厳密にやるべき?統計とか、正直ハードルが高いな……」

あかり:「厳密さは大事。でも、最初から完璧を目指すと止まるわ。だから、段階を分けてテストしてくの

第1段階:同期間の比較。改善前と改善後をできるだけ条件が同じ期間で比べる
(例:改善前の「月〜日」と、改善後の「月〜日」など、曜日構成を揃える)

第2段階:A/Bテスト。同じ日に来た同じようなユーザーをランダムに半分ずつAとB、別のLPに案内して、どちらのLPが成果が出るかを比べる

第3段階:多変量。見出し・画像・CTAなど複数要素を同時に変え、組み合わせごとの勝ちを探す手法(上級)
(例:見出し2パターン × CTA2パターン = 4つの組み合わせを比較)

事業責任者:「難しそうだなぁ。1段階目でも、やる意味はある?」

あかり:「あるわ。ただし、“同時に他の部分を変えない”が条件よ。

広告文・予算・ターゲット・LPの複数箇所を同時に動かしちゃったら、

何が効いたか分からない。だから一点突破ね」


8. 目的別のLPの作り方〜意図と切り口を組み合わせる〜

事業責任者:「流入意図に合ったLPを設置すると効果的って言ったよね。

でも、LPを増やすと管理が大変で……」

あかり:「LPの出し分けは“流入の意図”と“訴求の切り口”の2つの“軸”で管理すると良いわ

まず“流入の意図”について教えるわね。

例えば、

⚫︎“雨漏りなどの緊急”で訪れた人の気持ちは“今すぐ解決したい”

⚫︎“外壁塗装検討”で訪れた人の気持ちは“比較検討したい”

⚫︎“相見積もり”を目的に訪れた人は“判断材料が欲しい”

こんな風に、LPを訪れた意図は異なり、全てを同じLPで受けると誰にも刺さらない。

だから、それぞれの意図に応じたLPを作成することが効果的なの。

そして“切り口”については、

価格・品質・スピード・保証・近隣対応・診断力の項目全てを一度に訴求すると届かないの。

だから、“意図×切り口”を組み合わせて、最小限のLPを作るのよ。

ここは広告側の検索キーワードや詳細な訴求と、LPのメッセージのつながりを徹底するの」

事業責任者:「なるほど。例えば、意図が“雨漏り緊急”なら、切り口は“スピードと診断力”のLPだね?」

あかり:「そう。意図が“外壁塗装の比較”なら、切り口は“品質と保証と実績”

ここを分けるだけで“メッセージが一致したLP”が作れるの。

その結果、問い合わせ(エントリー)への到達が増加しやすくなるわ」


9. LPOを成功に導く“チェック項目”と“作業手順”

あかり:「LPOを成功に導くには、チェックリストを具体的な作業に落とすことが大切よ。

おすすめの基本セットを教えるわね」


✅ファーストビュー改善の作業手順

1:広告文と流入キーワードを書き出す

2:そのユーザーが最初に抱えている不安を一行で書く

3:その不安に答える約束を、見出しにする

4:根拠を2つ置く。実績数・施工保証・資格・対応エリアなど

5:次の一歩を1つに絞る。CTAの文言を“ユーザーの得”にする

事業責任者:「“無料見積もり”より、

“追加費用が出る条件まで事前に説明する現地調査を予約”のほうが刺さりそうだな」

あかり:「その通り。無料は当たり前になってるわ。刺さるのは“不安が消える約束”よ。

ユーザーが“これなら頼んでもよい”と感じる印象を、最初の一画面で与えるの」


✅CTA改善の作業手順

あかり:「CTAがクリックされないときは、デザインより先に“理由”を見直すの。


✅CTAボタンをクリックすると何が起きるか

✅どれくらい時間がかかるか

✅営業電話が来るか不安が残っていないか


ここが明確になっていないと、クリックされないわ」

事業責任者:「『30秒で予約』とか『しつこい営業はしません』みたいな?」

あかり:「そう。誓えるなら書く。書くなら守る。守れる約束だけでいいわ。

たとえば“見積もり請求”の前段として『現地診断で原因を説明』を置くなど、

心理のハードルを下げる工夫も役立つわ」


✅信頼材料改善の作業手順

あかり:「信頼は、“証拠”と“プロセス”で作るの。

証拠は、実績数・施工写真・資格・保証・表彰・第三者レビュー。

プロセスは、診断→提案→契約→施工→完了→アフターの流れ。

ここが見えると、『途中で逃げない会社だ』が伝わるの」

事業責任者:「確かに。結果だけより、流れがわかるフローがあると安心するね」

あかり:「そう。導入の流れ(初回連絡→現地→提案)を見せるのも効果的よ。

それから、施工だけがサービスじゃない。『相談しやすさ』も含めて、信頼材料として伝えるの」


✅フォーム改善の作業手順

あかり:「フォーム改善は“必須”。今すぐ必要な情報だけを残すの。

次に、入力補助。郵便番号の住所補完、電話番号の自動整形、エラー表示が

その場で分かるように改善を進めるの

そして最後に、送信後の案内。

『いつまでに連絡するか』『何を準備しておくか』が分かるだけで、送信の不安が減るの」

事業責任者:「送信後の案内、軽視してたな……」

あかり:「送信後に不安が残ると、キャンセルや無応答につながるの。

だからここもCVの質に影響するのよ。

ここに“確認用のリンク”や、必要なら『当社の資料をご覧ください』などを用意しておくと、

次の行動につながりやすいわ」


10. よくある失敗〜LPOが止まる“3つの落とし穴”〜

事業責任者:「最後に、よくある落とし穴を教えて」

あかり:「気をつけたいのは3つね」

1.KPIが曖昧。『CVを増やす』という曖昧なKPIだと会議が終わらない

2.導線の切り分け不足。フォームで離脱しているのに、LPの見出しだけ変え続ける

3.改善が“制作案件化”する。大改修の稟議が必要になると、改善が止まる。だから小さく、速く、回す

事業責任者:「改善が制作案件化……刺さるなぁ。

うちはすぐ“リニューアルしよう”って話になるんだ」

あかり:「リニューアルは最後。LPOは、まず運用で勝つのよ。

そして運用で勝てると、受注単価が高い案件でも、売上の再現性が上がるの」


11. 具体的なLPO改善ポイント〜チェック項目で漏れを防ぐ〜

あかり:「1画面目で、ユーザーは3つしか見ないの。

“誰向けか” “何が得られるか” “次に何をすればいいか”。

リフォームなら、「その悩みに対してうちはこう対応します」とはっきり言い切る。

『雨漏りの原因を現地で見極め、追加費用が出る条件まで先に説明します』みたいに。

不安解除まで入ると強いわ」

事業責任者:「“雨漏り緊急”で流入してるのに、FV(ファーストビュー)が

“外壁塗装一式”だとズレるよね」

あかり:「そう。広告素材とのメッセージの一致は最優先

FVだけ一致するように変えただけでもCVRが動くこともあるのよ。

この“一致”は、広告とLPのつながりを徹底する、ということね」


✅ CTA:1つに絞る〜複数あるなら役割で分ける〜

あかり:「CTAは、増えるほど迷いを生むから1つに絞る。

『無料見積もりを依頼する』みたいに。

もし複数置くなら、役割で分けて。

⚫︎電話:緊急

⚫︎フォーム:予約

⚫︎写真相談:材料確認

役割が混ざると、どれもクリックされないわ」

事業責任者:「ウチ、電話とフォームと相談が同列だった……」

あかり:「それはまず整理してね。ユーザーは迷いが減れば動きやすくなるわ。

『どれを選択すべきか』が明確になるほど、行動は起きやすいの」


✅構成:順番を守る

あかり:「LPの順番(構成)は、ユーザーの頭の順番。

結論を押し付けるより、不安をほどいて。

例えば、施工事例は“結果だけ”じゃなく、背景と判断理由を入れる。

価格の話は“内訳と条件”を入れる。保証は“範囲と除外条件”まで書く。

これで比較されても選ばれるLPになるわ」


✅信頼材料:見せる位置が重要

あかり:「信頼材料は、“迷いが出る場所の近くに置くこと”がポイント。

例えば、価格の近くに実績を置く。工期の近くに工程の例を置く。

保証の近くに規約を書く。そうすると、信頼され選ばれるLPになるわ」


✅ LPの長さ:短くするために“分ける”

事業責任者:「ところで、LPって長いほうが良いの?それとも短いほうが良いの?」

あかり:「答えは『必要な人に必要なだけ』がベスト。だから1枚に詰め込まないで。

LPはハブでいいから、長文は別ページに分けた方が良いわ

だから“短くするために、分ける”

これ、直感と逆だけど、体験としては正しいのよ」


✅表示速度:遅いだけで不安が増える

あかり:「LPの表示速度も大切。表示が遅いと、内容以前に不安が増えるの

工事の会社でページの表示速度が遅いと、人は『段取りも遅いのでは』って無意識に感じるのよ。

あと、画面は、文字が詰まるだけでもう読まれないの

行間、文字サイズ、ボタン間隔。ここは“読みやすさの整備”として必ず点検してね。

要は、レイアウトの整備もLPOの一部、ということ」


✅フォーム:入力の多さは“途中離脱”として数字に出る


あかり:「あと、フォームの入力項目が多いとLPの内容が良くても離脱される

必須項目・入力補助・エラー表示。最低限この3つを改善するだけで、完了率が上がるの」

事業責任者:「フォームの埋め込み、検討したことなかった……。改善するのに工数はかかる?」

あかり:「工数はかかるわ。だから優先順位をつけるの。

まずは“必須項目を減らす”だけでも良いわ。

入力の負担を減らすのは改善の王道だからね」


12. 失敗しない運用のコツ〜LPOを「回る仕組み」にする〜

事業責任者:「手順は分かった。でも、ウチは忙しくて、改善が続かないんだよね」

あかり:「続かないのは、担当者の気合いが足りないからじゃなくて、

仕組みがないからなの。LPOを回すには4つのポイントがあるの」

1.変更ログがある:何を、いつ、なぜ変えたかを残しておく

2.週次の確認がある:CVだけじゃなく途中KPIも見て、詰まりを特定する

3.1回の検証(テスト)で変えるのは1点:1つずつ改善した結果を記録する

4.意思決定の型がある:影響×工数で優先順位を決め、感想戦をしない

事業責任者:「感想戦……分かるなぁ。デザイン会議が〝感想戦”になりがちだからな」

あかり:「だから、最初に“評価軸”を決めるの。

何が正しいかを“好み”や“雰囲気”で決めず、

ユーザーが実際にどう動いたかを数字で見て評価軸にするの

確認する数字は、クリック率・スクロール状況・フォーム到達。

この数字を見て、ユーザー行動のどこが詰まっているかを特定し、1点ずつ改善するのよ。

ここでのポイントは、同じ指標を常に見続けること。そうすれば、改善の変化が見える

事業責任者:「社内で言葉を揃える必要があるね」

あかり:「そうね。LPOは“チーム競技”。

営業が知ってる〝お客さんからよく聞かれる質問や現場が知ってるトラブル”、

制作が知ってる〝見せ方や表現、運用が知ってる数字”。全部がLP改善の素材になるの。

営業の質問は“何を求めているか”。現場のトラブルは“どこで不安が出るか”。

制作の表現は“どう伝えるか”。運用の数字は“どこで止まるか”。

この4つを組織で持ち寄ると、改善の精度が一気に上がるわ」


13. 明日から動くための2週間ミニ計画

事業責任者:「なるほど。さっそく明日、

社内で動かしたいんだけど、具体的にはどんな感じで計画すれば良い?」

あかり:「まずは2週間。完璧じゃなくて“回り出し”を狙いましょう」

1日目:KPIを決める。CV・CTAクリック・フォーム完了。期限も決める

2日目:ユーザー導線を可視化する。LP→フォーム→サンクスの数字を出す

3日目:LPを点検する。①ファーストビュー ②CTA ③信頼 ④不安解除 ⑤次の一歩の5ブロックを点検する

4日目:仮説を1つ決める。『FVの訴求がズレている』など1点に絞る

5日目:改善案を2案作る。A案とB案。変えるのは一箇所だけ

6日目:テストを実施する。変更ログを残す

7日目:途中KPIを確認する。クリック率とフォーム到達を確認し、早めに兆しを見る

8日目:勝ち負けの判断基準を決める。同期間比較でもいい。“何を良くしたいテストなのか”を数字で固定する

9日目:勝った要素を採用する。負けた要素は理由を仮説として残しておく

10日目:次の仮説へ。次の改善箇所はCTA、あるいは不安解除。ここも変更点は1点に絞る

事業責任者:「まずはこの2週間で、やることが明確になったな」

あかり:「明確なら動ける。動けば学べる。学べば、次の一手は“見える”わよ。

そしてそれが、結果的に問い合わせ数の増加、ひいては受注の達成につながるの」


14. LPOは「入口の品質管理」

事業責任者:「今日の話、整理すると…LPOって、LPを作り直す作業じゃないんだね」

あかり:「作り直すことは手段なの。LPOの目的は、ユーザーをLPの入口で迷わせず、離脱を減らし、CVRを上げること。

そのために、目標・導線・分析・仮説・実行・検証を回す。これがLPO。

あと、覚えておいて。LPOは“作り方”じゃなく“育て方”。

LPの入口を育てるほど、同じ広告費でも成果は上がるの」

事業責任者:「やることが見えたよ」

事業責任者:「まずは、LPのファーストビューとCTAから。メッセージ一致を作り直すよ」

あかり:「それが最初の一手ね。入口の1画面が変わるだけで、現場の数字は動く。動いたら、また次を回せばいいのよ」


15. LPO改善のチェックリスト

事業責任者:「最後に、社内で共有できる“型”が欲しい。これがないと、また感想戦になりそうで」

あかり:「じゃあ、LPOメモを作るわね。これだけ確認すれば会議が進むわ」

事業責任者:「これなら、現場の営業にも説明できそうだ。

ちなみに、“雨漏り緊急”のLPで、最初のテスト案を作るなら?」

あかり:「例を挙げるわね。

A案は『雨漏り最短当日調査。原因と応急処置までその場で説明』。

B案は『追加費用が出る条件を先に明示。見積もりの不安をゼロにする現地診断』。

どちらが刺さるかは、あなたの顧客の不安で決まる。だからテストするの。

ただし、A/Bの違いは見出しだけに限定する。

他は同じ条件で比較すれば、勝ち筋が見えるわ」

事業責任者:「広告の受け皿であるLPは、作って終わりじゃない。

数値を見て、改善して、育てていくんだね」

あかり:「派手な変更ではなく、学習が残る小さな積み重ねが成功につながるポイントよ。

一度の変更で全部を実現しようとせず、繰り返すことで最大の成果に近づくの

一歩一歩、頑張りましょうね」

叶 あかり


✅まとめ

⚫︎広告の伸びが頭打ちになったら、次の伸びしろはLP(受け皿)

⚫︎LPOとは、LP(着地ページ)を改善して、離脱を減らし、CVRを上げる“入口の運用”

⚫︎LPO着手のタイミングは3つ

 ✅広告側がこれ以上伸びにくい

 ✅流入はあるのに成果が伸びない

 ✅ターゲット/広告訴求を変えた(=LPとのメッセージ一致が必要)

⚫︎LPOは6ステップで回す

 ✅目標・KPI確認 → 導線可視化 → LP分析 → 仮説 → 実行 → 検証(PDCA)

⚫︎“どこで離脱しているか”を分解して見る(CVだけ見ない)

 ✅CTAクリック率/スクロール/フォーム到達率/フォーム完了率など

⚫︎仮説は「現象→原因→検証」で最低限の型に落とす

⚫︎テストは一点突破(1回の検証で変更は原則1箇所)

⚫︎勝ち負けの“軸(判定指標)”を先に決めてから実施する

⚫︎学習を残す=変更点・仮説・指標・結果を記録し、次の改善に繋げる

⚫︎よくある落とし穴:KPI不明/導線切り分け不足/大改修(制作案件化)で改善が止まる


💡FAQ

Q1. LPOって結局、何を改善すること?LPのデザインを整えるだけ?

A. デザインだけではなく、ユーザーが「次の行動」に進めない原因(情報の順番、訴求のズレ、不安の残り、CTAの分かりにくさ、フォームの重さなど)を特定して、CVRが上がるように直すことです。見た目は手段であり、目的は“離脱を減らして成果を増やす”ことです。

Q2. どこから手を付ければいい?見出し?CTA?フォーム?

A. まずは導線を数字で切り分けます(LP→CTAクリック→フォーム到達→フォーム完了)。CTAクリック数が低ければLP側(見出し・構成・不安解除)から、フォーム完了数が低ければフォーム側(必須項目・入力補助・エラー表示など)から着手するのが近道です。


Q3. LPOはいつ始めるべき?広告を増やす前?増やした後?

A. 典型なのは「広告側を最適化しても頭打ちになった時」「流入はあるのにCVが伸びない時」「訴求やターゲットを変えた時」です。広告を増やす前にLPの受け皿を整えるほど、同じ広告費で成果が伸びやすくなります。


Q4. “1回の改善は1箇所だけ”って、そんなに慎重でいいの?

A. 1回で複数箇所を変えると、良くなっても悪くなっても「何が効いたのか」が分からず、次に活かせません。まずは一点突破で“学習が残る改善”を積み上げ、回せる状態になってから改善スピードを上げるのが安全です。

Q5. A/Bテストって必ず必要?同期間比較じゃダメ?

A. 必須ではありません。最初は同期間比較(改善前後を近い条件で比較)でも方向性の確認はできます。ただし外的要因(季節、競合、配信のブレ)で数字が動くため、確実に「どちらが良いか」を判断したい局面ではA/Bテスト(同条件比較)が有効です。


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