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HOMENEWS第11話|広告が届かない理由は“ペルソナ不在”──その商品、誰に届けますか?

第11話|広告が届かない理由は“ペルソナ不在”──その商品、誰に届けますか?


こんばんは、BAR『月灯り』の叶あかりです♡

先日いらしたのは、宮崎市で印刷会社を継いだ三代目の社長さん。
名刺やパンフ、チラシ、DM、ノベルティ……
幅広い商品ラインナップを抱える中で、こんな悩みを打ち明けてくれました。

社長:「結局どの商品を前面に出せばいいのか分からなくて。売上をアップしたくて作ってる営業資料は“全部盛り”になっちゃって、お客さんの心に残らないんだ」

あかり:「あら、それは“ペルソナ不在”の典型かも♡」


ペルソナは「商品を選ぶレンズ」 


社長:「ペルソナって、商品と関係あるの?」

あかり:「あるわよ♡ というか、関係“しか”ないと言ってもいいかも。そもそも社長、“ターゲット”と“ペルソナ”って、どう違うかイメージできます?」

社長:「えーと…ターゲットは“どんな人に売りたいか”くらい?」

あかり:「うん、近いわね。
ターゲットは“だいたいこの辺の人たち”という大まかな見込み層のこと。
たとえば『30〜50代の男性、宮崎市在住』みたいに、年齢・地域などで分けた“ざっくりしたグループ”のことなの。
それに対してペルソナは、その中にいる“代表的な一人”の顔を具体的に思い描くこと。

例えるなら──
ターゲットは“フリーサイズの服”、ペルソナは“その人の体に合わせて仕立てた一着”。 どちらも“着られる”かもしれないけど、“着心地”や“似合い方”が全然違うわよね。それと同じで、言葉や提案も“その人にピタッと合ってる”ことが大事なの♡」

社長:「うわ、それめちゃくちゃ分かりやすい。ウチ、ずっと“誰にでも着れる服です”って言い続けてたかも」

あかり:「でも、伝えたいのは“誰でも”じゃなくて、“あなた”なのよね♡」
👉 関連記事:第10話|ターゲット設定とセグメンテーションの極意

社長:「なるほど…確かに“全部できます”って言っても響かないわけだ」

情報収集からペルソナ作成へ

社長:「でも、ペルソナってどう作るんだ? 勘だけじゃダメなんだよね?」

あかり:「その通り♡ まずは“ターゲットユーザーの情報を集める”ことから始めるの。

たとえばね── 『スタッフが3人だけの小さな美容室。毎月のキャンペーン告知に追われて、チラシはいつもギリギリで注文してる』とか、 『ネット注文が苦手で、前に作ったチラシと同じものでいいから、電話一本で発注できたら助かる』とか。

そうやって、“具体的な日常”や“ちょっとした不便さ”に耳を傾けると、
どんな言葉をかけたら届くのか、自然と見えてくるの。

そこから、“この人ならこう考えそう”“この瞬間に動きそう”っていう、
“顔の見える一人”を描き出していくの。

たとえば──

仕事終わりにSNSを見る習慣があるとか、
クーポンより友人のシェアに反応しやすいとか、

そんな日常の行動まで想像できると、言葉の届け方が変わってくるわよ。

それがペルソナづくりってことなの♡」
👉 関連記事:[第5話|KGIってナニ?成功の秘訣“ビジネスゴール”との関係性] 


I am Statementと行動シナリオ

あかり:「さらにペルソナを具体的にするコツがふたつあるの。

ひとつは、“I am Statement”と呼ばれるターゲットユーザー視点の自己紹介文を加えること。
たとえば——
『私は宮崎市で美容院を経営している31歳。毎月のキャンペーン前に、短納期でチラシが必要です』 という一文を添えると、ただの属性情報が“生きた人物像”に変わるの。

もうひとつは、行動シナリオを描くこと。 『この人はどこで情報を知り、どんなきっかけで問い合わせをし、どんな場面で購入するのか』という一連の流れを整理することで、広告や営業の導線がグッと明確になるのよ♡」
👉 関連記事:[第4話|“デジタル迷子”脱出の第一歩]


社長:「なるほど! 情報を集めて → ペルソナを描き → I am Statementや行動シナリオでリアルに肉付けする、って順番なんだな」

あかり:「そう♡ その順序を踏めば、“誰に何を届けるか”がはっきりして、広告もDMも届きやすくなるわよ♡」


氷がカランと鳴った。 社長は背筋を伸ばし、グラスを見つめながらつぶやきました。

社長:「結局、“誰に届けるか”を決めないまま全部並べていたんだな。次からは“あの人”を思い浮かべて商品を提案するよ」

あかり:「ふふ♡ ペルソナは“商品ラインナップの整理箱”。
誰に届けるかが決まれば、何を選ぶかも自然に決まるのよ♡」

社長:「なんだか売上アップに一歩近きそうだな」

それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く『マーケティングの一杯』を。

叶 あかり


✅ まとめ

  • まずは ターゲットユーザーの情報を収集(インタビュー・アンケート)
  • そのデータをもとに ペルソナを作成
  • ペルソナには I am Statement(自己紹介文) や 行動シナリオ を盛り込み、リアルな人物像にする
  • 第5話(KGI)で決めた目的=“何のためにやるか” を踏まえ、本話(ペルソナ)で“誰に届けるか” を明確にすると施策が一気に実効的になる


「売上を伸ばしたいけど、どこから手をつければ、、」

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■ 次回予告|カスタマージャーニーとは?〜顧客行動を見える化するマップ活用法〜

第12話に登場するのは、宮崎市でスポーツ用品店を営む男性社長。

「イベント集客で人は来るが、購買につながらない」と悩みを打ち明ける。

そんな彼に、あかりが差し出したのは

「カスタマージャーニー」という“お客様の旅を地図に描く方法”。

お客様の一連の行動を整理することで、バラバラだった発信がひとつの物語につながる——

次回もお楽しみに。


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