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第30話|リスティング広告とは?仕組みからメリット、運用方法まで解説!

第30話|リスティング広告とは?仕組みからメリット、運用方法まで解説!

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こんばんは、今日もマーケティングの考え方を一緒に整理していきましょう。

今回のテーマは、「リスティング広告とは何か?」です。

この記事では、次の内容を解説していきます。

⚫︎リスティング広告とは何か
⚫︎SEOやSNS広告との違い
⚫︎Google広告とYahoo!広告の特徴
⚫︎仕組みと費用の考え方
⚫︎始め方と運用改善のポイント
⚫︎向いている商材と向いていない商材
⚫︎初心者がつまずきやすい失敗と対策

👉 関連記事:第2話|マーケティングってナニ?
※ 本記事は「マーケティングの全体像」を理解している前提で進みます。
もし曖昧な場合は、こちらから先に読むと全体像が整理できます。


舞台は、宮崎市の中心部で、県内外の旅行商品を扱う地域密着の旅行代理店。

社長は、営業上がりの二代目。若い頃は法人営業で県内を回り、観光需要が落ち込んだ時期も、自分の足で取引先を増やしてきました。

紙のパンフレット制作や電話対応の精度には自信がある一方で、ここ数年は集客の入口が大きく変わってきたことに焦りも感じています。

今は以前のように「まずは電話で問い合わせる」ではなくなり、検索して、比較して、webサイトを見て、それから申し込みや問い合わせを行う人が増えています。

広告代理店からは何度も、リスティング広告をやった方がいいと言われるが、正直よく分からない。そんな悩みを抱える社長の話から始まります。


社長:「なあ、あかりさん。最近よく聞くんだけど、リスティング広告ってなんなの?
分かりやすく簡単に説明してほしい」

あかり:「リスティング広告って“検索連動型広告”とも呼ばれていて、簡単に言うと、
検索している人に対して、今この瞬間に出せる広告”なの」

社長:「検索をしている人に向けて出せるの?」

あかり:「そう。たとえば、誰かがweb上で『宮崎 旅行会社』とか『社員旅行 手配』とか
『団体旅行 見積もり』って検索したとするでしょ。
その検索結果の上部に、文字で出てくる広告。あれがリスティング広告なの」

社長:「そうなんだ。誰にでも見せる広告じゃなくて、探してる人に対して出るわけか」

あかり:「その通り。ここがいちばん大事なの。
リスティング広告は、まだ興味がない人に広く見せる広告というより、
すでに何かを探している人に答えを出しにいく広告なのよ」

社長:「思ってたより実務的だな」

あかり:「ええ。派手さより、タイミングに強い広告なの」


1.リスティング広告とは何か

⚫︎リスティング広告の定義と特徴

あかり:「つまりリスティング広告っていうのは、検索エンジンの検索結果画面に表示される、
検索キーワードに連動したテキスト中心の広告のこと
よ」

社長:「テキスト中心ってことは、バナーみたいな画像広告とは違うのか」

あかり:「そう。画像で目を引いて押し切る広告というより、検索結果の中で『この答えっぽいな』って選ばれることを狙う広告なの。
しかも特徴がはっきりしてるのよ」

社長:「どんなところだ?」

あかり:「大きく3つあるわ」

<リスティング広告の特徴>

1:検索している人に出せること
2:基本的にクリックされたときに費用が発生すること
3:キーワード・地域・時間帯・デバイスなど、配信対象を細かく調整できること

あかり:「この3つがリスティング広告の主な特徴ね」

社長:「ただ広く出すんじゃなくて、広告を誰に見せるかをかなり絞れるんだな」

あかり:「そう。だから、誰にでも見せる広告というより、
必要としていそうな人に対して出していく広告なの」

社長:「じゃあ、テレビCMやチラシみたいに、とにかく広く見せるものとは違うんだな」

あかり:「かなり違うわね。テレビCMやSNS広告は、まだ探していない人にも届く可能性がある。
でもリスティング広告は、もう探している人に会いにいける。
たとえるなら、商店街で大声で告知する広告じゃなくて、お店を地図を見ながら探してる人に『ここです』って声をかける感じよ」

社長:「それは分かりやすいな」

あかり:「しかも検索結果の上部みたいな、かなり目に入りやすい位置に出ることが多いの。
だから、うまく設計やターゲティングができれば、今まさに検討している人を取りこぼしにくくなるわ」

社長:「でも、その場所に出るなら、広告出稿費は高そうだな」

あかり:「そこで出てくるのが、クリック課金制という考え方よ。
リスティング広告は、表示されただけで一律に課金されるわけじゃないの。
基本は、ユーザーがクリックしたときに費用が発生するの。

社長:「見られただけじゃなくて、クリックされたら支払うのか」

あかり:「そう。だから大事なのは、広告を出せたかどうかだけじゃなくて、
誰にクリックされたか。もっと言えば、誰のクリックにお金を払うか、なのよ」

社長:「でもさ、検索してる人に出せるなら、出しさえすれば何とかなりそうにも聞こえるな」

あかり:「そこ、すごく誤解されやすいところなんだけど、むしろ逆ね」

社長:「逆?」

あかり:「ええ。検索している人に近づけるってことは、それだけズレた相手にも当たりやすいってことなの。
狙いが甘いまま出すと、関係の薄いクリックも増えやすいのよ」

社長:「なるほど。見込み客に近い人へ届きやすい分、
外したときの無駄も出やすいわけか」

あかり:「その通り。だから、精度が低いとお金が溶けるスピードも速いの」

社長:「便利そうなのに、雑にやると危ないってことか」

あかり:「そうなのよ。成果が出るときは速くて即効性があるけど、失敗も分かりやすく速いの」

社長:「それだと、基礎を押さえずに開始するのは危険だな」

あかり:「そう。気軽に始められる手段ではあるけど、気軽に成果が出るとは限らないのよ」


⚫︎SEO(検索エンジン最適化)との違い

社長:「でもさ、検索で見つけてもらうって意味では、SEOと近いようにも見えるな」

あかり:「近く見えるけど、役割はかなり違うのよ」

社長:「どう違うんだ?」

あかり:「SEOは、自然検索で上位表示を狙う施策ね。
記事やページ、つまりコンテンツを少しずつ育てながら、検索エンジンに
『このサイトはこういう情報をちゃんと持っていますよ』って理解してもらうための取り組みなの」
👉 関連記事:[第25話|検索エンジンとSEOの仕組みを完全解説|クローリング・インデックス・ランキングと内部対策の基本

社長:「時間をかけて育てていくやり方か」

あかり:「そう。一方でリスティング広告は、広告費を使って検索結果に表示する施策なの。
だから、同じ検索まわりの施策でも、立ち上がり方が全然違うのよ」

社長:「なるほど。見た目は似てても、中身は違うわけだな」

あかり:「そういうこと。似ているようで、役割も時間軸も違うの」

社長:「時間軸?」

あかり:「すごく簡単に言うと、SEOは育てる集客で、リスティング広告は今すぐ動かす集客
この言い方がいちばん実態に近いわね」

社長:「SEOは育てる集客。リスティング広告は今すぐ動かす集客か。
たしかに、それなら違いが分かりやすいな」

あかり:「でしょ。同じ検索対策でも、
どちらを先に使うべきかは、
今ほしいのが短期での効果が見込める反応(リスティング)なのか、

長期の土台(SEO)なのかで変わってくるのよ」

社長:「じゃあ、来月の集客が欲しいなら広告、
半年後の土台を作るならSEOって感じか」

あかり:「かなり近いわ。でも本当は対立じゃなくて分担なの。
SEOだけで全部まかなうのも無理があるし、広告だけでずっと勝ち続けるのもしんどい。
畑を育てながら、今日の食材は市場で仕入れる。その両方が必要なのよ」

社長:「畑がSEOで、市場がリスティング広告か」

あかり:「そう。どっちかだけに偏ると苦しくなるの。
SEOは積み上がりやすい一方、結果が出るまでに時間がかかることが多い
リスティング広告は即時性はあるけど、広告停止をすると流入の数も低くなりやすい
のよ

社長:「ということは、
短期の売上や問い合わせを取りたいときにリスティング広告を使って、
長期的にはSEOで資産を作る。
この組み合わせが効果的だな」
👉 関連記事:[第26話|webライティングとは?初心者でも分かるコンテンツSEOに強い書き方と構成のコツを解説

あかり:「そういうこと。目的ごとに役割分担が違うのよ。
しかも、ディスプレイ広告やSNS広告も含めると、それぞれの広告媒体や集客施策にはそれぞれ主な役割があるの」


2.代表的なリスティング広告媒体

⚫︎Google広告の特徴

あかり:「リスティング広告の代表的な媒体としては、まずGoogle広告があるわ。
検索量が多くて、管理画面で取得できるデータも豊富。
どのキーワードで表示されたのか、どの検索語句でクリックされたのか、どの広告文が反応したのかとか、
改善に必要な情報を細かく見やすいのが特徴なの」

社長:「やっぱりGoogleは強いか」

あかり:「強いわね。特に検索行動の量が多いし、改善の材料も集めやすい。
『どこが悪かったのか分からない』で終わりにくいのよ」

社長:「効果測定がしやすいな」

あかり:「そう。しかも年齢はもちろん、地域指定や時間帯の調整、デバイス別の見え方、
urlやリンク先の管理なんかも考えやすいから、地元向けなのか、県外からの検索も拾うのか、戦略を作りやすいの」

社長:「戦略?」

あかり:「たとえば宮崎の旅行代理店なら、県内企業の社員旅行需要を取りたいのか、
県外からの団体手配需要を取りたいのかで、設計は変わるわ。
Google広告は、その設計の違いを比較的コントロールしやすいのが強み。

社長:「つまり、幅広く出せるだけじゃなくて、ターゲットをどこに絞るかも考えやすいんだな」

あかり:「そう。広い海だけど、網の目は調整できるのよ」


⚫︎Yahoo!広告の特徴

あかり:「Yahoo!広告も日本国内では無視できないわ。
特に国内ユーザーへの接点を考えるなら候補に入るわね。

ここで重要なのは、Googleが上でYahoo!が下、っていう単純な話ではないってことよ。
媒体ありきで考えるんじゃなくて、自社の見込み客がどこで何を検索して、
どのデバイスで比較して、どう問い合わせるのか。

その顧客行動から逆算する視点が必要なの」

社長:「つまり、先に媒体を決めるんじゃなくて、客がどう動くかを見るわけだな」

あかり:「その通り。媒体より先に、誰のどんな検索に答えるか、なのよ。
Yahoo!広告の強みは、日本国内の利用文脈にフィットしやすいことね。
商材によってはGoogleより反応が取りやすいケースもあるから、
特定のユーザー層では十分効果が期待できる選択肢になるの。
だから、自社の見込み客が本当にいる場所を見ることが大事なの」

社長:「なんか、広告の話をしてるのに、結局ずっと客の話に戻るな」

あかり:「そうよ。広告って媒体の話に見えて、最後は顧客理解の話だからね」


3.リスティング広告の仕組み

⚫︎広告の構成要素

あかり:「リスティング広告って、何かひとつだけを作ればいいわけじゃないの。
基本は3つでできてるの」

✅キーワード
✅広告文
✅リンク先ページ

この3つね。
で、この3つがちゃんと一直線につながっているかどうかで、成果はかなり変わるのよ」

社長:「それぞれどんな役割があるんだ?」

あかり:「主にこんな感じね」


<広告の構成要素と役割>

✅キーワード:どんな検索に対して広告を出したいかを決めるもの
✅広告文:検索結果に表示される見出しや説明文
✅リンク先ページ:クリック後に飛ぶページ、つまりランディングページ


社長:「なるほど。じゃあたとえば、『宮崎 社員旅行 手配』っていう文言で検索した人に、
『家族旅行もおまかせ!』みたいなリスティング広告を出したらズレるってこと?」

あかり:「そう。しかも飛び先がトップページだったら、さらにズレる。
リスティング広告は、この一致感が命なのよ。
検索語句に対して、広告文で答えて、飛び先のLP(ランディングページ)でもその続きを自然に受け止める。
この一本線が強いほど、クリックも、問い合わせも、コンバージョン(CV)も出やすくなるの

社長:「広告文だけうまくてもダメなんだな」

あかり:「ダメね。初心者ほど広告文だけに気を取られがちなの。
でも実際は、検索語句とLPの内容が噛み合っていなければ成果は出にくいわ。
クリックさせることだけを目的にすると、期待値を上げるだけ上げて、
飛び先で失望させることになる。
それだと問い合わせ率は伸びないわ」

社長:「検索、広告文、ページ。この3点セットで見るべきなんだな」

あかり:「その通り。どこか1個だけ直しても、残り2つがズレてたら弱いのよ。
しかもページ内の要素、たとえば見出し、ボタン文言、参考情報、価格、実績、無料相談の有無、こういう各要素も関連してくるの」


⚫︎掲載順位の決定要因

社長:「でもさ、検索結果の上に出る順番って、結局はお金をたくさん出した会社が有利なんだろ?」

あかり:「入札単価はもちろん大事よ。でも、それだけで決まるわけじゃないの」

社長:「え、そうなのか?」

あかり:「そう。リスティング広告は、単純に高いお金を払った会社が必ず一番上に出る仕組みじゃないのよ。
入札単価に加えて、広告の関連性とか、クリックされやすさの見込みとか、
ランディングページの使いやすさみたいな品質面も関わってくるの。
よく品質スコアとか広告ランクって呼ばれる考え方ね」

社長:「じゃあ、金額だけの勝負じゃないんだな」

あかり:「そういうこと。だから中小企業でも勝ち筋はあるのよ。
検索意図にちゃんと合っていて、広告文が適切で、飛んだ先のページも分かりやすければ、限られた予算でも大手と戦える余地は十分あるの」

社長:「それは少し希望が持てるな」

あかり:「ええ。逆に言うと、雑な広告文だったり、検索した内容とズレたページに飛ばしていたりすると、』予算を積んでも強いとは限らないの。
だから、ただお金をかければ勝てるってものじゃないのよ」

社長:「なるほどな。広告っていうより、検索した人への答え方まで見られてる感じなんだな」

あかり:「まさにそう。ユーザーの検索に対して、どれだけ的確に答えているか。
広告の世界だけど、ちゃんと「接客の質」が見られているの。
その積み重ねが、順位にも成果にも響くわ」

社長:「営業と似てるな。名刺が立派でも、話がズレてたら受注しない」

あかり:「そういうこと。検索結果の中で、最初の営業をしているのが広告文なの」


⚫︎費用の仕組み

社長:「費用って、どういう仕組みでかかるんだ?
広告を出した瞬間にどんどんお金が減っていく感じなのか?」

あかり:「そこも整理しておきたいわね。リスティング広告は、基本的にクリック課金なの。
つまり、表示されただけで全部お金がかかるわけじゃなくて、
ユーザーが広告をクリックしたときに費用が発生する仕組みよ」

社長:「じゃあ、見られただけなら払わなくていいのか」

あかり:「そう。ただし、クリック単価は固定じゃないのよ。
業種、地域、競争状況、それからキーワードの意図の強さによって変わるの」

社長:「意図の強さっていうのは?」

あかり:「その検索をしている人が、どれだけ具体的に探しているかってことね。
たとえば、なんとなく調べてる人と、今すぐ相談先を探してる人では、
同じ検索でも重みが違うでしょ。購買意欲や購入検討の程度が違うのよ」

社長:「なるほどな。じゃあ、検索数が多い言葉を狙えばいいってわけじゃないんだな」

あかり:「そこ、初心者がやりがちなところなのよ。
検索ボリュームが多いビッグキーワードを取れば良いって思い込みやすいの」

社長:「たとえば、どんな言葉?」

あかり:「『旅行会社』みたいな広い語句ね。一見すると魅力的に見えるでしょ。
でも実際は、情報収集の人もいれば、就職先を探している人もいる。あとは単に意味を調べている人もいて、意図が広すぎるのよ」

社長:「たしかに。それだと同じ『旅行会社』でも、全然違う人が混ざるな」

あかり:「そうなの。そういう広い言葉に対して無差別にクリックが発生すると、
予算だけが消えて、CV(成果)が低い結果になるのよ」

社長:「広い言葉ほど良さそうに見えるけど、実は危ないんだな」

あかり:「そう。人通りの多い交差点に店を出せば売れるとは限らないでしょ。
欲しい客が通る道かどうかの方が大事なの。
検索ボリュームが高めだから有効とは限らないのよ」

社長:「なるほどな。じゃあ、費用を見るときも、ただ単価が高い安いじゃなくて、どんな検索に払ってるかを見るべきなんだな」

あかり:「その通り。大事なのは、誰のどんな検索にお金を払うのかを考えることなのよ」


4.リスティング広告の費用

⚫︎広告費用の決定方法

社長:「ところで、広告の額や予算って、どう決めればいいんだ?
やっぱり、まずは『いくら出せるか』から考えるものなのか?」

あかり:「それだと順番が少し違うのよ。
単純に『いくら出せるか』で考えるんじゃなくて、『1件の問い合わせにいくらまでなら払えるか』で考えるべきなの」

社長:「1件の問い合わせにいくらまで払えるかを考えるのか、、」

あかり:「そう。旅行でも、全部が同じ価値じゃないでしょ。
粗利が高い案件もあれば、単発で終わる案件もあるし、次につながる案件もあるわ」

社長:「たしかに、同じ問い合わせでも重みが違うな」

あかり:「でしょ。たとえば、法人の団体旅行とか視察手配みたいに、
受注単価が大きいものなら、問い合わせ単価が多少高くても成立しやすいのよ」

社長:「単価が高い案件なら、入口に少しお金をかけても回るわけか」

あかり:「そういうこと。
でも逆に、粗利の低い商品に同じ感覚で広告費をかけると、だんだん苦しくなるの」

社長:「なるほどな。問い合わせが取れたとしても、ビジネスとして合わなければ意味がないんだな」

あかり:「その通り。だから広告費は、広告費単体の金額を見るんじゃなくて、
粗利、成約率、平均単価、リピート率まで含めて判断する。
この視点が欠かせない
のよ。
必要なら担当者と経営側で資料を共有して、算出のもとになる数字を揃えておくべきね」

社長:「なるほど。広告費だけで切り離して見るんじゃなくて、商売として合うかどうかで見るんだな」

あかり:「そう。広告だけ見て判断すると、だいたいズレるわね。
経営で見るなら、最後は利益につながるかどうかよ」


⚫︎リスティング広告の費用相場

社長:「一般的に、費用相場の基準ってあるのか?」

あかり:「気になるところよね。でも、そこは一言で言い切ると危ないの。
業種や地域、競争状況でかなり変わるから」

社長:「じゃあ、相場だけ見て判断するのは危ないってことか」

あかり:「そう。『このくらいが普通です』って言われても、
自分たちの商材や市場にそのまま当てはまるとは限らないの」

社長:「なるほどな。費用って、最初から大きな予算がないと始められないのか?」

あかり:「そこは大丈夫。
リスティング広告は運用型広告だから比較的低予算から始めること自体は可能よ。
ただし、1日の上限予算や入札の上限をどう置くかは、
最初に決まりを作っておいた方がいいわね」

社長:「じゃあ、最初は少額でテストする感覚でもいいのか?」

あかり:「いいわよ。ただし、少額で始められることと、
少額で成果が出ることは別。
最初から大きく張るより、狙いを絞って始めて、データを見ながら調整する方が現実的なのは確かよ」

社長:「少なく始めるなら、そのぶん慎重に組まないといけないわけだな」

あかり:「その通り。小さく始めるなら、小さくても学べる設計にすることが大事なの」

社長:「小さくても学べる設計って?」

あかり:「たとえば、狙うキーワードが広すぎたり、飛び先のページが弱かったりすると、ただデータが散るだけになるのよ。
自動で最適化が進む機能もあるけど、最初の設計が甘いと、自動化だけでは押さえきれないの」

社長:「学びが残らないってことか」

あかり:「そう。だからだから、何が良くて何が悪いのか分からないまま終わるんじゃなくて、小さくても意味のある学びが得られる設計をすること。ここが大事なのよ」


⚫︎費用対効果の考え方

社長:「費用対効果って、結局どこを見ればいいんだ?
クリックが増えたら良いってことでもないんだろ?」

あかり:「そうね。見る順番があるの。手順を3つのステップに分けると良いわ。

<費用対効果の数字を見る順番>

1.クリックされたか
2.問い合わせにつながったか
3.受注につながったか

この順番よ」

社長:「まずは広告を押されたか、その次に問い合わせ、その先に受注か」

あかり:「そう。クリック率が良くても、問い合わせにつながらなければ弱いの。
逆に、問い合わせが増えても受注につながらなければ、利益にはならないでしょ」

社長:「たしかに、途中の数字だけ良くても、最後につながってなきゃ意味が薄いな」

あかり:「その通り。
だから、『よく押された広告』より『ちゃんと売れた広告』を評価することが大切なのよ。
最終的にはCV(コンバージョン)の数だけじゃなく、その質まで見たいところね」

社長:「でも、クリック数とかって分かりやすいから、どうしても目立つ数字に引っ張られそうだな」

あかり:「すごく引っ張られるのよ。でも、経営で見るなら最後はそこじゃないの。
クリックが増えたことより、ちゃんと売上につながったか。そこを見ないと危ないわ。
広告効果を評価するときも、途中の指標だけで結論を出さないことが大事なの」


5.リスティング広告のメリットとデメリット

⚫︎リスティング広告のメリット

社長:「リスティング広告の一番のメリットって、具体的にはどこなんだ?」

あかり:「リスティング広告の最大のメリットは、顕在層に届きやすいことね。
つまり、すでに興味関心があって、今まさに探している人にアプローチできることよ」

社長:「もう欲しい気持ちがある人にアプローチできるわけか」

あかり:「そう。だから、入口としてはかなり強いの。
しかも、比較的低い予算からでも始めやすいし、出したあとに効果を見ながら調整しやすいのも大きな魅力なのよ」

社長:「少額から開始しやすくて、あとで直しやすいのは助かるな」

あかり:「ええ。それに、検索結果の上位に出せるから、
きちんと設計できれば、流入や問い合わせの入口を作りやすいの。
リアルタイムに近い形で傾向を見られるのも大きいわ」

社長:「今月の問い合わせを取りにいきたいときには、かなり相性が良さそうだな」

あかり:「ええ。特に、季節需要、期間限定プラン、地域特化のサービス、
法人向け見積もりみたいに、“今この需要を取りたい”というときに強いわ」

社長:「なるほどな。しかも出したあとに、結果を見直しやすいんだろ?」

あかり:「そうなのよ。そこも大きいわ。チラシだと、反応があっても
『何が効いたのか』が分かりにくいことがあるでしょ」

社長:「たしかに。問い合わせが来ても、どの言葉や見せ方が効いたのかまでは見えにくいな」

あかり:「でもリスティング広告は、どのキーワードが効いたのか、どの広告文がクリックされたのかを比較しやすいの。
つまり、勘だけじゃなくて、数字で判断しやすいってことなのよ。
改善の手法を行いやすいのもメリットね」


⚫︎リスティング広告のデメリット

社長:「逆に、デメリットってどこなんだ?」

あかり:「もちろん、弱いところもあるわよ。
まず、リスティング広告は、ユーザーが検索しない限り広告は表示されないの。
つまり、そもそも検索需要がない商材には弱いのよ」

社長:「なるほど。探されていないものには出しようがないわけか」

あかり:「そういうこと。しかも、基本はテキストで訴求する広告だから、
まだそのサービスや商品名を知らない人に、画像や動画とかの視覚的なクリエイティブで
興味を持ってもらうような認知拡大には向きにくい面もあるの」

社長:「たしかに、知らないものを『なんとなく気になる』に持っていくのは、
文字だけだと難しそうだな」

あかり:「そう。だから、最初の認知づくりが必要な商材だと、
SNS広告とか動画広告の方が向いている場面もあるのよ」

社長:「ほかにも弱いところはあるのか?」

あかり:「あるわ。競合が多いキーワードでは単価が上がったり高騰しやすいし、
広告を止めると流入も止まりやすいの。
SEOみたいに資産として積み上がる流入とは、性質が違うのよ」


⚫︎注意すべきポイント

社長:「初心者がやりがちな失敗みたいなのってある?」

あかり:「あるわよ。特に大事なのは3つね」

<注意すべきポイント>

✅広すぎるキーワードをいきなり狙わない
✅広告文とLP内容の不一致を避ける
✅問い合わせ後の受け皿(営業対応など)を整える

社長:「広いキーワードって検索数多いから良さそうに見えるけどな」

あかり:「見えるわよね。
でも、広すぎる言葉は、いろんな意図の人が混ざりやすくて、クリックはされてもCV(コンバージョン)につながりにくいことがあるのよ」

社長:「そっか、人は集まっても、欲しい客ばかりとは限らないわけだ」

あかり:「そういうこと。
だから最初は、今すぐ相談したい人に近い、具体的な言葉から入る方が失敗しにくいの」

社長:「なるほど。最後のやつは、広告じゃなくて営業の話だな」

あかり:「でも、そこが抜ける会社が多いの。
広告で問い合わせが来ても、返信が遅い、フォームが使いづらい、電話がつながらない、案内が曖昧だったりすると成果が落ちて、『広告が悪い』と誤解されることがあるのよ」

社長:「耳が痛いな」

あかり:「広告は入口。入口だけきれいでも、その先が雑なら取りこぼすの。
申し込みフォームの項目が多すぎるとか、リンク切れがあるとか、webサイト内の基本的な点も押さえておくべきよ」


6.リスティング広告の始め方

⚫︎アカウント開設から掲載までの流れ

社長:「じゃあ、実際に始める時はどういう順番で進めればいいんだ?」

あかり:「 大きな流れはこれよ」

<リスティング広告の始め方>

①目的を決める(問い合わせ・見積もり依頼・購入etc.)
② キーワードを選び、広告グループを分ける
③ 広告文を作成する
④ リンク先ページ(遷移先LP)を整える
⑤ 計測設定を入れる
⑥ 審査を通して配信する
⑦ 分析して変更する


あかり:「この順番が効果的だわ。ここで特に大事なのは、目的設定。
単に「集客したい」では弱いの。 問い合わせを増やしたいのか、
見積もり依頼を増やしたいのか、電話を増やしたいのか。
そこが曖昧だと、見るべき数字もブレるの」

社長:「たしかに、集客って言葉だけだと雑すぎるな」

あかり:「そう。目的が曖昧だと、何が成功なのか分からないまま終わるのよ。
担当者ごとに認識が違うと、改善案もズレやすいの」


⚫︎実施するとよいキーワードの選定

社長:「キーワードって、どう選べばいいんだ?」

あかり:「キーワード選定は、社内用語じゃなくて、お客さんが実際に使う言葉で考えることが大事なのよ」

社長:「社内用語じゃなくて、お客さんの言葉か」

あかり:「そう。たとえば社内では『教育旅行案件』って呼んでいたとしても、
検索する人は『修学旅行 旅行会社』とか『宮崎 団体旅行 見積もり』って打つかもしれないでしょ」

社長:「たしかに、そのまま『教育旅行案件』で探す人は少なそうだな」

あかり:「でしょ。つまり、売り手の言葉じゃなくて、探し手の言葉で考えることが大事なの」

社長:「なるほどな。うちが何て呼んでるかより、相手が何て打つかの方が重要なんだな」

あかり:「その通り。しかも、検索語句には温度差があるのよ」

社長:「温度差?」

あかり:「ええ。まだ知りたい段階の人もいれば、比較したい段階の人もいるし、
今すぐ相談したい段階の人もいるの。
購買に近い順に並べると見えやすいわ」

社長:「同じ検索でも、気持ちの進み具合が違うわけか」

あかり:「そうなの。この温度差を分けずに一括で配信すると、

予算の使い方が粗くなりやすいのよ」

社長:「なるほどな。まだ調べてるだけの人と、今すぐ頼みたい人に、同じ感覚で出すのは危ないわけだ」

あかり:「そういうこと。
だから初心者はまず、今すぐ相談したい人に近い、具体的な語句から入る方が失敗しにくいの。
おすすめは、地域名やサービス内容、利用シーンを組み合わせた複数の語句を作ってみることね」

社長:「最初は狭く始めた方がいいわけか」

あかり:「そう。広く始めると、大きく外す。狭く始めると、少なくとも何が刺さるかが見えやすいの」


7.リスティング広告の運用方法

⚫︎効果を出すためのコツ

あかり:「配信後は、出して終わりではないのよ。
むしろ、出してからが本番」

<配信後の確認項目>

① どの検索語句で表示されたか

② どれがクリックされたか
③ どれが問い合わせにつながったか
④ どれが受注につながったか


あかり:「この順番で見て、ズレた語句を除外し、反応の良い広告文を残し、必要に応じてLPも直していくの」

社長:「つまり、広告を出すことより、出した後の調整の方が大事なんだな」

あかり:「そうなのよ。最初の設定はスタート地点。
そこから数字を見て寄せていくのが運用よ」

社長:「効果を出すためのコツってあるのか?」

あかり:「効果を出すためのコツは、最初から完璧を目指さないこと
実際のユーザーの反応を見ないと分からない部分は必ずあるわ。
だからこそ、仮説を持って広告を出して、数字を見て修正する
この反復の方が、最初から当てにいくより現実的なのよ」


⚫︎継続的な分析・改善の重要性

社長:「改善するときって、気になるところを一気に全部直したくならないか?」

あかり:「なりやすいわね。でも、そこがよくある失敗なのよ」

社長:「失敗?」

あかり:「失敗例で多いのが、広告文もキーワードもページも一気に全部変えてしまうこと。
これをやると、何が効いたのか分からなくなる
の」

社長:「たしかに、一度に全部いじると、良くなったとしても、何が効果的だったのか見えないし、
悪くなってもどこが原因か分からないわけか」

あかり:「その通り。だから、改善は優先順位を決めて、順番に進める必要があるのよ。
広告運用って、派手な一発逆転じゃなくて、傾向を見ながら向上させていく作業なの」

社長:「広告運用って、もっと派手なテクニック勝負かと思ってた」

あかり:「そう見えやすいけど、実際は小さな検証の積み重ねなの。
数字の見方を間違えず、ひとつずつ直していく
この地味さを続けられるかどうかが、成果の分かれ目になるのよ」
👉 関連記事:[第6話|回してるつもりのPDCA──その落とし穴!


⚫︎ランディングページ最適化(LPO)

社長:「ところで、広告をクリックされた後に遷移するLP(ランディングページ)って、
そんなに大事なのか?広告が良ければ、ある程度は何とかなるんじゃないのか?」

あかり:「そこは大事なところよ。ランディングページの最適化、いわゆるLPOはすごく重要なの」
👉 関連記事:[第28話|LPOとは?SEOとの違いから改善のタイミングまで、成果を伸ばす知識と手順を解説

社長:「LPOって、具体的には何を見ればいいんだ?」

あかり:「まずは、ファーストビューでユーザーに『自分向けだ』って思われるかどうかね。
それから、問い合わせボタンが見つけやすいか
さらに、実績、対応エリア、料金目安、利用までの流れ、FAQみたいな不安解消の情報がちゃんとあるか
このあたりが大事なのよ」

社長:「なるほどな。広告で興味を持っても、ランディングページで不安が残ったら止まるわけか」

あかり:「その通り。だからLPが弱いと、広告が良くても成果は伸びにくいの」

社長:「じゃあ、LP側もかなり重要なんだな」

あかり:「かなり重要よ。しかも、LPの利便性って、クリックしたあとの成果だけに関わる話じゃないの」

社長:「え、ほかにも影響するのか?」

あかり:「するわ。LPが使いやすいかどうかは、広告の評価にもつながりやすいのよ。
品質スコアやランクにも影響しやすいから、広告掲載の面でも無関係じゃないの」

社長:「ってことは、LPが弱いと問い合わせが減るだけじゃなくて、広告そのものも不利になりやすいってことか」

あかり:「そういうこと。だから、広告だけの問題じゃなくて、受け皿となるLPも含めた勝負なのよ」

社長:「なるほどな。広告は入口でしかないんだな」

あかり:「そう。入口だけきれいでも、店内が散らかっていたら売れないでしょ」


8.リスティング広告と他の集客方法の違い

⚫︎リスティング広告とSNS広告の違い

あかり:「せっかくだから、他の集客方法との違いも比較しておきましょうか。

SNS広告っていうのは、興味関心に基づいて“まだ検索していない人”にも届けやすいの。
つまり、認知度を上げたい時や興味を持ってもらいたい時に強い。
一方、リスティング広告は、“もう探している人”に出しやすくて、
顕在需要の回収に強い広告。
どちらが上かではなく、役割が違うのよね」
👉 関連記事:[第28話|LPOとは?SEOとの違いから改善のタイミングまで、成果を伸ばす知識と手順を解説

社長:「今すぐ客を取りたいなら、やっぱりリスティング広告か」

あかり:「そう。でも、そもそも商材やサービスが知られていないなら、
SNSや動画の方が先に必要なこともある
。順番の問題なのよ」


⚫︎リスティング広告とメルマガの違い

あかり:「メルマガは、すでに接点がある相手に送る施策ね。
それに対してリスティング広告は、まだ接点がない相手にも会いにいける施策。
新規獲得の入口なのか、既存接点を育てる施策なのか。
この違いを理解して使い分ける必要があるわね」

社長:「つまり、リスティング広告で入口を作って、メルマガで育てるみたいな流れもありなんだな」

あかり:「むしろ自然な構成よ。施策は単体で完結させるより、つないだ方が強いの」


9.リスティング広告に向いている商材・サービス

⚫︎リスティング広告と相性が良い商材

社長:「サービスや商材だと、どんなものがリスティング広告に向いているんだ?」

あかり:「リスティング広告は、課題が明確で、検索されやすくて、
比較や相談につながりやすい商材が向いている広告
よ」

社長:「課題が明確っていうと?」

あかり:「たとえば、『今すぐ何とかしたい』『どこに頼めばいいか探している』みたいに、
探す理由がはっきりしているものよ。
そういう商材は、検索行動とつながりやすいの」

社長:「なるほどな。じゃあ、地域名と一緒に探されるようなものも相性が良さそうだな」

あかり:「その通り。地域名と一緒に探されるサービスとか、
今すぐ解決したい悩みを持つ商材とか、条件を比較しながら選ばれるものは相性が良いわね」

社長:「比較しながら選ばれるものっていうのは、
見積もりとか相談が発生しやすいもののこと?」

あかり:「そういうこと。『どこがいいんだろう』『条件を見て決めたい』って
動きがあるものは、リスティング広告とつながりやすいのよ」

社長:「旅行業で言うと、どんなものが当てはまるんだ?」

あかり:「たとえば、団体手配、社員旅行、貸切バスを含む相談、
教育旅行の見積もり、みたいなものは相性が良さそうよ。
資料請求や無料相談に結びつきやすいものも有効ね」

社長:「うちで言うなら、家族旅行の漠然とした需要より、
団体案件の方が相性が良さそうだな」

あかり:「そうね。『今まさに相談したい理由がある』ものは強いわ」


⚫︎リスティング広告に不向きな商材

社長:「逆に、リスティング広告に向いていない商材ってあるのか?」

あかり:「あるわよ。たとえば、そもそも検索されないものとか、
まだ欲しいと自覚されていないもの、世界観からじわっと好きになってもらうような商材は、
リスティング広告単独だと伸ばしにくい
ことがあるの」

社長:「なるほどな。探されていないものには、そもそも出しようがないわけか」

あかり:「そういうこと。検索広告って、もう何かしらの関心や課題が見えている人には強いんだけど、
悩みがまだ潜在化している人たちには、そこまで得意じゃないのよ」

社長:「潜在層には不向きな媒体なんだな。
じゃあ、そういう商材はリスティング広告だけで何とかしようとしない方がいいのか?」

あかり:「その方が現実的ね。認知づくりが先に必要な商材なら、SNS広告とか動画とか、PRとか、
オウンドメディアみたいな施策と組み合わせた方がいい
の」

社長:「先に興味を持ってもらって、そのあと検索につなげる感じか」

あかり:「そういう流れね。検索広告だけで何でも取ろうとすると、どうしても無理が出るのよ」


10.成功するポイント

⚫︎リスティング広告の成功ポイント

社長:「うまくいってる会社って、やっぱり何か特別な裏技を使ってるのか?」

あかり:「そう思われがちだけど、実際はそうでもないのよ。
派手な裏技を使っているというより、基本がちゃんとつながっている会社が強いの」

社長:「基本がつながってる、っていうと?」

あかり:「検索語句が具体的で、広告文がズレていなくて、
ページが分かりやすくて、問い合わせ後の対応が早い。
その流れや組み合わせがきちんとつながっている
ってことね」

社長:「なるほどな。ひとつひとつは特別じゃなくても、流れとしてつながってるかが大事なんだな」

あかり:「そういうこと。たとえば、地域密着の旅行代理店なら、
『社員旅行 宮崎 手配』とか『団体旅行 見積もり 宮崎』みたいな具体的な語句に対して出すのが分かりやすいわよね」

社長:「たしかに、その言葉で探してるケースだと、かなり相談に近そうだな」

あかり:「でしょ。そういう検索に対して、対応範囲とか実績がはっきり分かる広告文を出すの。
さらに、飛び先のページでも、対応エリア、相談の流れ、実績、問い合わせ導線が分かりやすく整理されていれば、それだけでも反応は変わりやすいのよ」

社長:「関連するトップページに飛ばすより、ちゃんと答えに近いページに案内する方がいいわけか」

あかり:「そう。トップページだと、そこからまた探させることになるでしょ。
でも、最初から相手が知りたいことに近い内容を見せられれば、離脱もしにくくなるの」

社長:「なるほどな。しかも、そのあとすぐ返事が来れば、さらに取りこぼしにくいわけだ」

あかり:「その通り。問い合わせ後の返答が早ければ、それだけ機会損失も減るのよ」

社長:「なんだ、特別な技じゃなくて、基本をつなぐことなんだな」

あかり:「そう。だから逆に言えば、ごまかしが効かないのよ。会社の営業導線が、そのまま数字に出るの」

社長:「なるほど。今日の話でだいぶ役立つ情報だったし知識が身についた気がするよ」

あかり:「リスティング広告は、広告費を払えば売れる仕組みじゃないの。
検索している人に、今このタイミングで答えを出しにいく仕組み
なのよ」

社長:「そうだな。管理画面の話かと思ってたら、結局ずっと客の話だった」

あかり:「そうよ。だから始める前に考えるべきは、広告を出すかどうかじゃない。
自分たちのお客さんは何て検索するか、なの」

社長:「管理画面の前じゃなくて、客の頭の中を見ろってことか」

あかり:「その通り。そこが分かると、リスティング広告の精度もグッと上がるわ。
地道にひとつずつクリアしていきましょう」

それじゃ、今夜もあなたのビジネスにちょっと効く『マーケティングの一杯』を。

叶 あかり


✅まとめ

⚫︎リスティング広告は、検索している人に対して検索結果画面に表示されるテキストの広告で、商品やサービスに興味・関心を持つ頭在層へアプローチできる

⚫︎SEOは育てる集客、リスティング広告は今すぐ動かす集客として役割が違う

⚫︎Google広告とYahoo!広告は、どちらが上かではなく、自社の顧客行動に合わせて選ぶことが大切

⚫︎成果は、キーワード、広告文、リンク先ページの一貫性で大きく変わる

⚫︎費用は相場だけで判断せず、粗利や成約率まで含めて考える

⚫︎リスティング広告は受注獲得までの入口なので、
問い合わせ後の対応体制まで整えてはじめて成果につながる

⚫︎商品やサービスを知らないユーザーへの認知拡大にはつなげにくい

⚫︎検索需要がない商材や認知形成が先の商材では、他施策との組み合わせが必要


💡FAQ

Q1.うちみたいな小さな会社でも、リスティング広告をやる意味はありますか?

A.あります。むしろ、商圏が明確で、扱うサービスの内容がはっきりしている会社ほど相性が良いケースがあります。
大事なのは、大手と同じ広いキーワードで正面勝負することではなく、自社の強みが伝わる検索語句に絞って設計することです。
地域名や相談内容が具体的な検索に合わせることで、限られた予算でも戦いやすくなります。

Q2.リスティング広告を始める前に、ホームページはどこまで整っていればいいですか?

A.完璧である必要はありませんが、少なくとも「誰向けのサービスか」「何を相談できるのか」「問い合わせはどこからできるのか」がすぐ分かる状態にはしておきたいです。
広告だけ先に出しても、飛び先のページで不安が残ると離脱されやすくなります。
特に、問い合わせ導線、対応内容、実績や安心材料は事前に整理しておくと成果につながりやすくなります。

Q3.どのキーワードで出稿するか、自社だけで判断できないときはどう考えればいいですか?

A.迷ったときは、まず「お客さんが相談前に実際に打ちそうな言葉」から考えるのが基本です。
社内で使っている言葉ではなく、相手が検索窓に入れる言葉に置き換えることが大事です。
そのうえで、「知りたいだけの検索」よりも、「比較したい」「相談したい」に近い語句から優先すると、成果につながりやすくなります。

Q4.リスティング広告は、どれくらいで良し悪しを判断できますか?

A.すぐに結論を出しすぎないことが大切です。配信直後は、まず検索語句、クリック、問い合わせの流れを見ながら、どこにズレがあるかを確認する段階です。最初から完璧に当たることは少ないので、「出して終わり」ではなく、数字を見ながら調整していく前提で考えた方が現実的です。判断の早さより、改善の精度の方が重要です

Q5.リスティング広告を代理店に任せる場合でも、社内で把握しておくべきことはありますか?

A.あります。少なくとも、「何を目的に出すのか」「どんな問い合わせを増やしたいのか」「自社の強みは何か」は社内で整理しておくべきです。そこが曖昧なままだと、代理店に任せても設計がぼやけやすくなります。また、問い合わせ後の対応スピードや案内内容は社内側の影響が大きいため、広告運用だけでなく受け皿も含めて見ることが大切です。


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=叶 あかり=

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